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軍師官兵衛の戦国時代に学ぶイエズス会のかわし方

軍師官兵衛の戦国時代に学ぶイエズス会のかわし方

現在のNHKの大河ドラマ『軍師官兵衛』は、日本の中世、すなわち戦国時代が舞台なんだけど、この時代の武将と農民の関係で、たいへん面白い話をリアルに聞きました。

八王子にある「滝山城」は、1521年に武蔵国守護代の大石定重が築城し、のち北条氏照が城主となり、武田信玄に攻め入れらたこともあるそうです。
IMG_0979 (2)関東に残る貴重な中世の名城で、次回の大河ドラマを狙っているらしい・・

今年2月3日から、私にとっては「謎の集まり」に参加しているのですが、昨日、その催しで「NPO法人 滝山城跡郡・自然と歴史を守る会」のガイド付きで「滝山城跡公園」を散策してきました。

桜の名所として有名だけど、この時期の山つつじも見事です。
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この、日本の中世の名城「滝山城」の大きな特徴は3つあるそうで、一つ目は「二の丸の集中防御」。
3つの尾根が集中する「二の丸には敵を絶対入れさせない」という工夫や仕掛けが色々とされています。例えば、いざとなればシャットダウンできる橋とか・・IMG_0906 (2)IMG_0933 (2)二の丸の出入り口(虎口)には、「馬出(ウマダシ)」という半円もしくは四角形の土手を作ったり、曲がりくねった道にして、直線的に敵を侵入できないようにしているのです。IMG_0971 (2)

二つ目の特徴は、その一方で「千畳敷」という大宴会場や客をもてなす船遊びの池があったりすること。そして、三つ目は、農民などの一般庶民をかくまう「避難所」が設置されていることです。

お殿様がいた本丸跡は、今は水の神様を祭ってますが、以外と小さくて驚きました。
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後の豊臣秀吉の姫路城のように、「権力を象徴する城」ではなく、実用に徹していたわけで、戦場から農民をかくまっていたのです。だから、農民達がお堀をほったりして改修を手伝ったそうです。

「千畳敷」で生活を楽しんで、かつ危機管理もバッチリ。いざという時のために「庶民の避難所」も用意してるなんて、現代の政治家さんたちよりマトモな思考回路ですね。

日本の戦国時代って、西洋に比べると、のんびりとしていたようで、地方のお殿様と農民・庶民は、けっこう協働関係にあったようですが、

面白かったのは、日本の中世の戦は、農家の次男三男が食いぶちを稼ぐための場でもあり、殺戮はあまり行われなかったという話です。

殺すより、人質にとって、家族達に「いくらで返す」という流れです。実際、織田信長のところに来たイエズス会の宣教師ルイス・フロイスが、既に「日本人の奴隷」を従えていたという記述もあるそうで、

愛されなかった家族は、そのまま海外に売られてしまったのでしょうか・・

いや~それにしても、イエズス会って昔から怪しいんですね。なんと中国は、今や世界1のキリスト教信者数を誇るそうで、日本は「二の丸の集中防御」のおかげか、アーメンには染まらずに済みましたね。

しかし、日本も昔から「家族を人質」と「お金」には弱いようで・・歴史に学ぶ今後の課題かも?

なかなか含蓄深いお話が聞けて興味深かったこの公園は、JR・京王八王子からバスで20分、片道310円です。
IMG_09821時間に4本位出てます。

IMG_0981 (2)園内には売店ないですが、バス停近くにコンビニがあります。IMG_0962 (2)健脚な方は、東秋留野駅、小宮駅からハイキングコースでも行けるみたいです。

野鳥も多く、緑豊かで中々いいところです。『軍師官兵衛』に興味ある方は、初夏のお出かけにいいかもしれませんよ~

都立滝山公園・滝山城跡

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