日本を代表する知性で、保守論客の「光」とまで言われていた評論家の西部邁氏が、
2018年1月21日に78歳で死去されましたが、
西部 邁
日本の保守派の評論家、元経済学者、雑誌『表現者』顧問、元東京大学教養学部教授。
その死に、「不審」な点が出ており、
2018.3.15 06:51
<西部邁さん自殺、第三者が幇助か 警視庁が捜査 両手縛られた状態>
捜査関係者によると、西部さんの体には発見時、ロープが結びつけられており、両手は縛られた状態だった。西部さんは手が不自由だったことから、第三者が自殺の手助けをした可能性があり、警視庁は西部さんと交友のあった関係者から事情を聴くなどして、当時の状況を詳しく調べている。
http://www.sankei.com/affairs/news/180315/afr1803150003-n1.html
そしてビックリしたのは、このリストです。
・・・・
第一次安倍政権での不審死
●松岡農相:首吊り自殺(頭部射殺説アリ)。統一教会員秘書4人。統一教会から支援を受ける「勝共推進議員」。国際勝共連合「日韓安保セミナー」参加議員。統一教会系団体「世界平和連合」設立発起人。
●松岡事務所関係者U氏:金庫番の地元秘書。自殺。
●山崎進一:緑資源機構の「陰のドン」。マンション転落死。
●平田聡:公認会計士。りそな銀行を監査中にマンション転落死。
●鈴木啓一:朝日新聞の敏腕記者。りそな問題後、りそなの政治献金が10倍になっていることを記事にし東京湾に浮かぶ。
●石井誠:読売新聞政治部記者。郵政問題の記事を書いていた。総連の隣のマンションで変死体で見つかる。
●野口英昭:エイチエス証券副社長。安晋会理事。ライブドアの匿名投資組合に関する入れ知恵をしていた人物。沖縄のホテルで受付に助けを呼びつつ割腹自殺?
●大西社長:LD投資組合社長。行方不明。
●古川社長:平成設計の元社長。大阪空港で変死体。
●森田信秀:森田設計事務所社長。木村建設/総研/ヒューザーなどの耐震偽装問題が浮上する直前に鎌倉市の海岸で遺体を発見。
●草苅逸男:岡山・新勝央中核工業団地/一級建築士。津山市で設計事務所が爆発し焼死
●東江組員:沖縄旭流会幹事。惨死。
●森田設計士:木村建設/総研/ヒューザーなどの耐震偽装問題が浮上する直前に自殺。
●姉歯元1級建築士の妻:創価学会員。姉歯が失踪し「消されたか?」と囁かれだした直後、突然飛び降り自殺。その後姉歯が姿を現し、逮捕される。
●斎賀孝治:朝日新聞デスク。耐震偽装問題を調べていて自殺。
・・・・・・
こちらの記事のコメントで頂いた情報ですが、
森本問題の背後には、深ーい「闇」があるそうで、
ゲシュタルト崩壊じゃなくって「ゲス崩壊」とのことですが、
そんな日本に対して微妙な「好き・嫌い」だったのが西部氏で、
・西部は自分の好き嫌いについて次のように述べている
10~30代のミレニアル世代には「アベノミクス支持」が多いそうですが、
<高齢者対策から若者対策へ>
アベノミクスを「評価する」と答えたのも、10~30代は60%前後で、全体平均の48%より高かった。
若い世代ほど高い、安倍政権「存続」志向の高さ。これにこたえるかのように、秋葉原演説を終えた安倍首相は、自民党のインターネット番組に出演し、笑顔でこう語った。
「どの街頭にも高校生がすごく多くて、『がんばって』『日本を守って』と言ってくれた。若い人はネットで情報をとっていますからね」
今回の選挙で特徴的なのは、自民党が明示的に若者層をターゲットに政策を打ち出し、支持を訴えたことだ。保育・幼児教育の無償化、高等教育の無償化、給付型奨学金や授業料減免の拡充といったうたい文句はその最たるものだ。
保守というより、ニュートラルな哲学者だった西部氏は、
この方にも批判的で、
ナント、「投票をしたことがない」そうです!
<村本大輔「人を殺さずに国を守りたい」 西部邁と語る「政治の理想と現実」>
2017.12.15 16:00AERA
ウーマンラッシュアワーの村本大輔と保守派の論客である西部邁。一見して相容れないように見えるが、実は「投票をしたことがない」という共通点を持つ。そんな2人が民主主義のあり方や日米関係などを語り合った。
* * *
村本大輔(以下村本):僕、怖いのが、安倍政治がこれから進める憲法改正なんです。イギリスは国民投票でEU離脱を決めましたが、イメージしていたのと全然違うと騒ぎになった。なぜ離脱票を入れたかというと、離脱のメリットを伝えるフェイク(虚偽)ニュースを信じてしまったからなんです。日本でもネット、携帯を開けばいろんなニュースが出てくる。中には偏ったものもあり、それを信じて国民投票で憲法改正への賛成票を入れてしまったら、イギリスと同じことにならないのか。西部邁(以下西部):「立派な憲法」をつくろうというのが本当の立憲なんですがね。デモクラシーなんぞは代表者を選ぶための手続きに過ぎないのですが、民衆の多数派がアホなら代表者もアホで、選ばれたアホな代表者はアホな決定をすることが多い。かつて庶民は候補者の演説を聞いて、少なくとも人格面でフェイクかどうかを判断できる知恵を持っていた。
村本:なるほど、そうなんですね。ところで民主主義ってなんですかね。
西部:ソクラテスやプラトンは、デモクラシーは最悪の政治になると言っていた。まず少数者の政権ができて、いずれ金権政治を始める。そして不満を持った民衆をあおり立てるデマゴギーが起きる。デマとは「民衆的」ということですから、まさにフェイクニュースのことで、現状が最悪の政治の段階に来たことを物語っています。最終的にはそこから専制君主が生まれる。ヒトラーも選挙で選ばれた。
村本:おっしゃる通りです。どうすればいいですか?
西部:まず人類の多数はアホと考えること。しかし王制や貴族制の少数決では、多数派が反発するのでどうしようもない。アホが選挙しても仕方ないけど、選挙しないとすべて白紙だからするしかない。もしそこに希望があるとしたら、デモクラシーはとんでもないけど、それしかないとわかっている人たちのデモクラシーだな。
こちらのインタビュー記事からの抜粋で、
うーん、お若い方とニコニコ顔で、
「人は誰であれ、一人で生まれて一人で死んでいく」
と語ってた人が、その数ヶ月後に自殺なんかするでしょうか?
「遺書」があったのは、この動画を見れば「ナルホド」で、
この年末インタビューで西部氏は、明治以降の近代化で滅亡の危機にある日本の「弱体化」を指摘し、
「ラーメン屋ごときで行列するな」とか、「子は産むけど、養育はしたくない・・」
など、今の日本の問題をズバリと説いており、
平和を守るための核武装の是非はともかく、
44分頃からの「この年になって、女について考えた・・」では、
日本を支えてきたのは政治家ではなく、一般庶民の「カンの良さ」であり、
「カンの良さ」の背後には日々家事を営む女性の力があり、
その「カン」が失われつつある日本を憂いている西部邁氏は、
間違いなくハートある知識人だったと感じました。
自然治癒力派の「光」だった安保徹氏と同じく、
日本はまた一人、惜しい方を亡くしてしまいましたが、
西部邁氏が自死だったどうかはともかく、
先のリストでお亡くなるになった方々のためにも、
今こそ知っておいた方がイイ、日本の歴史的経緯と現状が理解できる「遺言」インタビューでした!
COMMENT ON FACEBOOK