腸内フローラとも呼ばれる腸内細菌は、酸素に触れた瞬間にほとんどが死んでしまうので研究が遅れてましたが、
最新の解析技術の飛躍的進化で「その力」が解明されつつあり、驚いたことに、
「人間のDNA」に含まれる遺伝子は約2万2000個に対して、
「腸内細菌のDNA」に含まれる遺伝子の総数は約330万個もあります!
「人間のDNA」・・2万2000個
「腸内細菌ののDNA」・・330万個
数だけで勝負すると、人間がお腹の中に飼っている「フローラ」の方が勝っているわけで、
不思議な治療士だった故ペルーの先生がよく、「頭で考えずにお腹で考えなさい」とか、
「動物が手本だよ」とか、言ってたけど、
蛇っぽい宇宙人に改竄されたという説まである「人間のDNA」より、
生物共通の、多種多用な「腸内細菌のDNA」の方がアテになるということでしょうか?
いずれにせよ、腸内細菌の多様性と健康の関係は続々と研究結果が出ており、例えば、
農場で育ち、腸内で微生物の多様性(つまりは腸内酵素の多様性)が保たれている子供達は、免疫細胞のバランスがよく、アレルギーになりにくいのです。
「アトピーや花粉症の発症は先進国に多く、衛生的になりすぎたことに原因がある」
このような考え方は「衛生仮説」と呼ばれますが、研究者のあいだでは定説になりつつあります。
住環境というと利便性ばかりに目がいきがちですが、豊かな自然が近くにあるほうが、腸にとってはプラスに働きます。こういったことを知ると、住む場所に対する考え方も、少し変わってくるのではないでしょうか。
抗菌しすぎて、アレルギー体質になることは藤田鉱一郎医師も指摘し、生まれてからずっとアトピーが治らない赤ちゃんの便を調べると大腸菌が全くないそうです。
悪玉菌と善玉菌と日和見菌
お腹の中で、この3つが存在していることで健康が保たれているそうで、
まさに「三位一体」となってイイ働きをしてるのです。
それなのに、ヤタラ悪玉菌を「抗菌」すると、3つのバランスが崩れてしまいます。
その結果、悪玉菌が暴れて、
硫化水素、アンモニア、インドール、アミンなど、さまざまな毒素やガスが腸内で作られてしまうのです。
酵素研究の第一人者である高畑氏は、腸内環境を整える4つの秘訣として、発酵食品や話題のココナッツオイルなどの摂取とともに、
「抗菌・滅菌しすぎない」を挙げています。
①和食を撰ぶ
腸内細菌のパターンは、世界の地域ごとにタイプが異なり、日本人は海藻類を分解する酵素は定着してるけど、牛乳の乳糖を分解する酵素を持つ者は少ない。日本人の腸内細菌に合った、和食を中心にした食生活にする。
②発酵食品を食べる
伝統的な手法でつくられている発酵食品(納豆、味噌、ぬか漬けなど)は、乳酸菌などの多様な菌を取り込むことができる。ただし、大量生産しているタイプの食品は、特定の菌しか使ってないため効果が薄くなる。
③良質な油脂を取り入れる
オリーブオイルや亜麻仁油、ココナッツオイル、青魚に含まれるDHAやEPAといった、良質な油脂の摂取は、細胞やホルモンの材料であると同時に、良好な腸内環境づくりにつながる。
逆に、「体に炎症を起こすタイプの油脂」が多く含まれる揚げ物や加工食品の過剰摂取は、腸内環境のバランスを崩す。④抗菌・滅菌しすぎない
過剰な衛生管理は、多様な菌に触れる機会を少なくするので、衛生的すぎる環境は要注意。
さらに、藤田医師は、
「腸内細菌」は体内時計の働きをしていて、脳と連動してることを指摘し、
慢性的な頭痛、耳鳴り、疲労感、情緒不安定、などの症状も腸内環境と関係しています。
食生活で腸内酵素の育成を計り、清潔にし過ぎないのが健康にイイことは、「半キャンプ」的な暮らしを5年近く続け、実感しています。
家の中に電気は通ってますが、水場は外だけで、
トイレもやっと昨年使えるようになったセルフビルド中の現場に週1回寝泊まりし、
八ヶ岳麓の野草で酵素を作り、
まるでジプシーみたいな生活で、とりたてて潔癖症ではありませんが、
*クラブアップルは、神経質で自己嫌悪する傾向や、潔癖症な方が「ありのままの自分を好きになる」バッチフラワーです
それでも、すぐに手を洗えないことがイヤだったりしましたが、
「腸内細菌の多様性」のためには、畑の土より、合成洗剤の方が生物に良くないのは明らかなようですので、
これからは、思いきってワイルドに生きましょう!
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