チューリップテレビが暴いた富山市議会の実態とたった7ヶ月の「完熟農園」 |

チューリップテレビとは、富山県を放送対象地域としたTBS系の地方局ですが、

富山県を巣食う、不正の事実を丹念に取材し続けた結果、

民進党の蓮舫代表がこんなコメントを出す事態になっています。

＜民進党の蓮舫代表　真相究明を指示＞
(2016年09月29日 18時45分)

民進党の今回の問題について、民進党の蓮舫代表が、記者会見で、富山県連の政党交付金の不正使用について、「党として直接調査をして、実態を解明する」と述べました。

申し訳ない、残念なんですが、富山の、政党交付金をめぐる不適正が、明らかになった問題についてです。

特に、政党交付金というのは、国民のみなさま方から、信頼を得ていただいている訳ですから、それが、不正に使われたというようなことが、あってはならないと思っております。

tulip

自民党も民進党も、同じ穴のムジナ状態で、次々とセコイ不正が発覚し、

こんなオヤジさんから、

＜富山市議会辞職１１人目　自民・丸山市議が不正請求＞
(2016年09月29日 18時40分)

　一方、富山市議会で、また、新たな不正発覚です。

自民党会派の丸山治久(まるやま・はるひさ)市議が、市政報告会の茶菓子代を水増しし、不正に請求していたことが明らかになりました。

丸山市議は、２９日、辞職しました。

２９日、辞職したのは、富山市議会・自民党の丸山市議です。

丸山市議は、２０１４年１０月に、富山市の呉羽ハイツで市政報告会を開いたとし、その会場費と茶菓子代として、２１万８０００円を政務活動費から受け取っています。

市政報告会には、３１６人が出席したと報告があり、１人につき５００円の茶菓子代、合わせて１５万８０００円を請求しましたが、実際に出席したのは２１４人で、およそ１００人分の茶菓子代を水増しして請求していました。

また、市政報告会のあとに、後援会の宴会を開いており、呉羽ハイツでは、宴会を開いた際には会場代を徴収していないにも関わらず、市政報告会の会場代として、６万円を請求していました。

領収証については、丸山市議が呉羽ハイツに、作成を依頼したということです。

政務活動費の不正をめぐり辞職した富山市議は、これで１１人となりました。

tulip

わりと、お若い方まで、

＜政活費で請求　中山高岡市議領収証偽造か＞
(2016年09月30日 19時55分)

政務活動費の不正が相次ぐ中、新たに、高岡市議会で領収証偽造の疑いです。

中山欣一高岡市議が、政務活動費の収支報告書に添付していた東京での研修会の旅費の領収証について、発行元の旅行会社で使っていないもので、偽造の疑いがあることが分かりました。

tulip

「政治家になったのなら当然・」・とばかりに血税を小遣いにしていたとはあきれるばかりですが、

昨日、たまたま見た夕方のニュース番組で、富山のこの問題を取り上げてて、

「下手ですがゴルフに使ったり・・」と泣きながら弁明する年老いた議員さんの姿は「哀れ」そのものでした。

都庁のいいかげんさが豊洲の問題で明らかになってますが、

こういった不正や談合が地方自治体で「当たり前」なのが「普通」になってるのは、どう考えてもオカシイことですので、

地方のテレビ局がこうした地味な取材で事実を明らかにすることは大変喜ばしいと思います。

そういえば、以前ご紹介した山梨県南アルプス市の「完熟農園」ですが、

果物畑をつぶして、立派な建物を作り、
すごい厨房設備を投入して、

鳴り物入りでスタートしたのに、たった7ヶ月でポシャってしまいました。

南アルプス完熟農園
営業停止　負債総額７億４０００万円　開業７カ月、従業員全員解雇へ

昨年６月に開業した南アルプス市の観光農園「完熟農園」（同市寺部）を運営する株式会社「南アルプスプロデュース」が２４日を最後に営業を停止したことが分かった。農園はオープン当初から売り上げが低迷し、資金難に陥っていた。同社によると、負債総額は約７億４０００万円。経営は開業から７カ月で破綻し、市は近く債権者として甲府地裁に対して破産手続き開始を申し立てる。【藤渕志保】

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地元の人の話だと、完熟農園は前市長の頃に計画された「大掛かりな観光開発」で、

「経営的に無理だろう・・」と言われながら始めたという、まるで計画倒産のような「流れ」です。

「市が最終責任負う」と現市長さんは言ってますが、それはすなわち、税金が投入されるわけであり、

せめて開発された広大な土地建物が二束三文で売り飛ばされ、

「お得」に買った人が、パチンコ屋とか始める事態だけは避けたいものです。