歴史的には、日本人が「お肉」を日常的に食べるようになったのは最近のことであり、
プロパガンダで乗せられちゃった太平洋戦争でGHQの指導を受け、
日本人の精神力を弱体化し、かつ「お得意様」にするために「肉食」が推奨されました。
しかしながら世界的傾向としては、肉食への疑問を持つ人達が出現しはじめ、
1988年に留学していたフランス・カンヌの語学学校の寄宿舎では、
ベジタリアン用のテーブルが用意されていて驚きましたが、1割程度の生徒がベジタリアンで、
議論好きなヨーロピアンから、「靴やバックの皮はどうなのさ?」とかツッコミ入れらてましたが、
「わたしが肉食をやめた理由」では、
「牛の肉は1Kgあたり7Kgの穀物飼料を要し、その栽培に7000lの水を使う」と記されていて、
「肉を食べないことは、非ベジタリアンの人びとに、好奇心と同時に怒りの感情を引き起こす」という、人間のメンタル面での葛藤が明らかにされています。
興味深いことに、著者は17歳のときに社会科見学で食肉処理場に行ったことがあり、吊り下げられた豚の姿を後々まで覚えていたのに、その夜に出された料理の肉とは感情的に結びつかなかった、今にして思えば奇妙なことだと告白している。
一方、著者の次男ジャレド君は小さい頃から「これは牛さんのどこのお肉?」という質問をいつもしていて、次第に肉を食べなくなっていった。彼には目の前の肉と、巨体と丸い目を持ったおとなしい動物の姿が別物として切り離されていなかったのだろう。
肉が食料品以外のものでなく、健康な体作りに必要といった考えに慣らされていると、ジャレド君のような感覚は持ちにくいと思われる。屠畜の現場に触れた本をいくつか紹介していたが、どう表現していいかわからない。それが毎日毎日繰り返され、牛として豚として生まれて(生まれさせられて)きた以上はどこにも逃げ場はない。
Amazonレビューより
こういった、肉を食べることへの倫理観はともかくとして、
自然治癒力の研究で有名なアンドルー ワイル博士は、肉食、特に牛肉は内蔵に多大な負荷をもたらし、
タンパク質の摂取を減らすとエネルギーの負担が軽減され、消化器系の仕事が楽になり、免疫系が活発になることを指摘してます。
アンドルー ワイル博士によれば、たんぱく質の最小必要量は驚くほど少なく、成人でたった「1日60g」であり、
「1日120gもとれば、あきらかに多過ぎるといわなければならない」
ということで、たとえ高品質な肉でも摂り過ぎはNGです。
最近では、50〜65歳で肉類を多く摂っている人は、同年代のそうでない人に比べて、死亡するリスクが2倍、ガンによる死亡率も4倍になる研究が発表されましたが、この年代は、若い頃からの食生活のツケが廻ってくる「頃」と考えられ、
「焼肉食べ放題」を習慣づけていると、成人病予備軍になる危険性が高まります。
ただでさえリスキーな日本の外食産業は肉が主流の印象ですが、
肉メインじゃなくても美味しい外食を楽しむことは可能であり、
例えば、先日、南アルプス市で見つけたイタリアンでは、
2度目に行った時はちょうどお昼時で40分待ちでしたが、程よい空腹感は食事をより美味しくします。
で、奥の落ち着いたスペースに通され、昼時のアラカルトも充実してるようですが、
サラダ+ドリンク付きで1080円のリーズナブルなランチを注文し、
メインは「ポルポ ~タコとブラックオリーブのマリナーラ」と、
「茄子とベーコンのアラビアータ」で、
肉類ほとんどナシでも、トマトソースが美味しくて大満足のランチです。
これは3度目に行った時の「マルゲリータ」で、
チーズとトマトソースのコラポが抜群に美味しく、
初回に行った時の「クワトロフォルマッジ」4種のチーズのピザと共に、
「お気に入り」認定です!
この世には、「お肉」以外にも美味しいものはたくさんあり、
イタリアンなどの地中海料理が健康的であると世界が認めているのは、
地中海料理が和食と同じく、「肉類の摂取は少量」だということもありますので、健康のためにも、地球のためにも、セミ・ベジタリアンな食生活を続けたいと思っています。
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