1947年、イギリスから分離独立した当初から争っていたインドとパキンスタンの対立は、
例によって軍需「代理戦争」の面があり、このところキナ臭いようですが、
<「カシミール紛争」再び? インドとパキスタン対立の歴史>
3/3(日) 19:35配信インドとパキスタンの両首脳は、自分の支持を高めるために相手国への国民の敵意を利用しながらも、それが暴走しないように手綱を引くという綱渡りを演じる必要に直面しているといえます。
その手綱さばきを誤った場合、両国の緊張はさらに高まりかねず、インドを支援するロシア、パキスタンを支援する中国やサウジアラビア、そして両国のいずれとも軍事協力を行うアメリカなど、周辺国を巻き込んで広がるものとみられるのです。
両国とも核保有国であり、もちろん核など持たないで平和なのがイイに決まってますが、それ故に「均衡」が保たれていると専門家は指摘します。
日本は唯一の被爆国であり、3.11が近づくと、平和を願うモードが高まりますが、
インドには、世界の平和を祈願し、1952年3月7日、米国・カリフォルニア州にて意識的に肉体を離脱した「パラマハンサ・ヨガナンダ」というお方がいます。
これは、「ヨガナンダの最後の微笑」ですが、
ヨガナンダさんの遺体は20日以上も何ら崩壊のあとが見られず、全く死臭を発しなかった」とのことで、
「第一次世界大戦」が終わったばかりの1920年、アメリカに渡り、
西洋にクリア・ヨガを広めるという使命を果たしたヨガナンダさんは自伝にて、
何度となく、原子力の誤用への警鐘を鳴らしてます。
目覚めた人が多くなればなるほど「平和」になると予想されますが、
いわゆる「スピ系」と「目覚め」は別物であることが、
ガンジーにクリア・ヨガを伝授したヨガナンダさんの自伝を読むとよく分かります。
この自伝は、ヨガナンダさんの歴代師匠の記録でもあり、
ヨガナンダさんが米国に伝えたクリア・ヨガは、
アップルの創業者・スティーブ・ジョブズ氏も傾倒していたことで有名ですが、
ヨガナンダさんは、スリ・ユクテスワ師匠から、
スリ・ユクテスワさんは、左側のラヒリ・マハサヤ師匠から、
そしてラヒリ・マハサヤさんは、右側のババジ師匠から、クリア・ヨガを授かります。
ババジはヒマラヤの奥地に「数世紀に渡って」存在するアバターとのことで、
めったに人前には出ないので、この肖像画はヨガナンダさんが描かせたものですが、
当時のインドには、奇跡を起こすスワミ(僧侶)が街中にもいたそうです。
ラヒリ・マハサヤは、有名なスワミ・トライランガと親交があった。このスワミは、すでに300歳を超えているという噂だったが、二人のヨギは、よく並んで一緒に瞑想していた。
トライランガの名はすでに広く知れ渡っていたので、彼の行った奇跡を信じないインド人はほとんど居ないくらいだった。
もし今の世に、キリストが再び現れて、ニューヨークの街を歩き、その神通力を現して見せたらとしたらどうだろう。トライランガは数十年前、ベナシスの人込みを歩きながら、まさにそれと似た驚きと畏敬の感動を人々の心の中に呼び起こしのである。・・
人それぞれに役割があり、数々の奇跡を見せたトライランガさんは巨体にもかかわらず、
ほとんど不食で、いつも「丸裸」なので留置所に入れられますが、何度捕まえても屋根の上にテレポートしちゃいます。
「ところが、また困ったことが起きた。というのは、トライランガの全裸の巨体が獄舎の屋根の上に見られるようになったからである。しかも、彼の独房の鍵はきちんとかかったままだったので、彼がどうしてそこから抜け出したのか全く見当がつかなかった」
で、「太鼓腹の聖人」を捕まえることを警察はあきらめますが、
ある時、聖人は「毒入りヨーグルト」を食べさせられてしまいます。
トライランガは、この激烈な石灰の混ざったヨーグルトを、何の躊躇もなく最後の一滴まで飲み干してしまった。すると、一、二分たつかたたないうちに、悪事をたくらんだその男は、胸をかきむしりながら床に倒れて苦しみ出した。
「この、ばか者!」偉大なヨギは、日ごろの沈黙を破って大声で言った。
「お前は、自分の生命がわたしの生命と一つであることも知らずに、わたしに毒をすすめた。もしわたしが、万物の原子の中に宿っておられる神がわたしの胃の中にもおられることを知らなかったら、この劇薬で殺されていただろう。どうだ、これで自業自得ということの神聖な意味がわかったか。これからは二度と人に悪さをするんじゃないぞ」
トライランガの言葉によって元のからだに戻された罪人は、こそこそと退散した。
この苦痛の逆転化は、大師の意志によってなされたものではない。
それは宇宙の秩序を維持している正義の法則が自然に働いたのである。トライランガのように神と一致している大師たちは、神の法則の自然作用を妨げる自我意識を自己の中から完全に追放してしまっているため、神の法則が即座に働くのである。
まるで漫画みたいなお話ですが、
ラー文書が伝える「一なるものの法則」をよくあらわしており、
どんなに悪事を仕掛けられても、
「自我意識を自己の中から完全に追放」してる人々には「苦痛の逆転化」が起きるという、
重要ポイントを押さえた実話話です。
逆に言うと、「自我意識を自己の中から完全に追放」してない状態で、いい人ぶってるとヤラレっぱなしになるわけで、
ヨガナンダさんを導いてくれたスリ・ユクテスワ氏は、訴訟も辞さない「聖人」でした。
聖者が人間の価値を判断するときは、変動する世間的な尺度とは異なる不変の基準を用いる。人間の性質はまさに千差万別に見えるが、大師たちの目から見ると二種類に大別される。つまり、神に無関心な無知な者と、神を求める賢い者とである。
スリ・ユクテスワは、財産管理に関するこまごました仕事まで自分で当たられた。不埒な輩が何度か先生の先祖伝来の土地を横領しようと画策したことがあったが、先生は断固として、時には訴訟にまで持ち込んで彼らを退けた。
先生がこのような苦労をあえて忍ばれたのは、他人の援助や弟子たちの貢ぎ物に依存したくないという強い気持からであった。
先生が、外交的な思惑にわずらわされず、いつでも思うことを率直に述べることができたのは、一にこのような経済的独立があったからである。
後援者のきげんをうかがわなければならない他の教師たちと違って、先生は経済的問題のために他人から影響されることは全くなかった。私は先生が、どんな目的のためにも金を要求したりまたはそれをほのめかしたりという話は聞いたことがない。
そして、先の「太鼓腹」のトライランガ氏は、スリ・ユクテスワ氏の師匠、ラヒリ・マハサヤ氏が「妻子持ちのサラリーマン」であることを絶賛してます。
トライランガは、あるときベナシスで、いつもの沈黙を破って、人前でラヒリ・マハサヤをほめたたえた。すると、弟子の一人が異議をはさむように言った。
「先生、スワミであり解脱者でいらっしゃる先生が、どうして一介の世間人をそれほどまでに尊敬なさるのですか」
「息子よ」トライランガは答えた。
「ラヒリ・マハサヤは、神の子猫のように、宇宙の子猫のように、宇宙の母が置いてくださった所ならばどんな所でも、おとなしくすわっている人だ。
彼は世間人としての勤めをりっぱに果たしながら、しかも完全な解脱に達している。わたしなどは解脱を得るために、いっさいをーまさにふんどしまでも、捨ててしまったというのに!」
これまた重要なお話で、
自主独立した存在であるためには、時には戦うことも必要なわけですが、
それは何も戦争に行ったり、〇〇反対運動しなくても、「どんな所でも」可能なわけで、
「家庭が平和」というのは、ハードルの高い学びなのかもしれません。
こうして受け継がれてきた聖人たちの系譜は、ヨガナンダさんによって欧米に広がり、
特に若者のサブカルチャーに多大な影響を与え、
このところ再浮上してるクイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーはインド育ちですが、
映画『ボヘミアン・ラプソディ』のダウンロード版はイギリスでリリースされた途端に、
「デジタルダウンロード映画チャート史上、歴代最速のセールスを記録した」
とのことで、
『ボヘミアン・ラプソディ』はアカデミー賞で主演男優賞らを受賞しましたが、
この現象は「変動する世間的な尺度」とは関係なく起きていると思われ、
ヨガナンダさんが微笑みと共に遺したメッセージは、
この「Keep Yourself Alive=自分自身を生きろ!」なんかにも受け継がれてますネ!
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