酵素カフェ

映画「Swallow/スワロウ」に学ぶ「異食症」と自由への扉

夏至直後6月22日の清里高原は、

久々の青空スタートで、

朝7時頃の八ヶ岳は少し雲がかかってましたが、

しばらく眺めていたら、どんどん切れてきて、

スッキリ全貌が拝めました!

家に戻って、ピノちゃんを散歩に出したら、

ピノちゃんは気づかない様子ですが、道の奥に三毛猫がいて、

斜め前の家に居ついている三毛猫さん、ウチの庭でもよく見かけますが、

ナント、子猫を連れてました!

黒っぽい子猫で、お父さんは多分、あの子ですネ。

ブリーダー猫だったピノちゃんは避妊手術してますので、もう腹ボテになる心配はありませんが、

考えてみれば、沢山のベンガル猫を産んだのも、避妊手術したのも、マイクロチップ入れたのも、決してピノちゃんの意思ではなく、

そういう意味では「自由意思」のある人間は、それをちゃんと使わないとな〜 と思ったりしますが、

昨夜観た「Swallow/スワロウ」は、フリーターだった主人公がDS金持ちと結婚・妊娠し、かつ「異食症」となったことで、人生を「レジリオンス」する女性の姿がスタイリッシュに描かれてました。

ニューヨーク。ブルーカラーの家で生まれ育ったハンターは、大企業の御曹司(リッチー)と結婚し玉の輿に乗った。最初のうちこそ、ハンターはハドソン川沿いの豪邸での優雅な暮らしを楽しんでいたが、夫から対等な個人として扱われることはなかった。抑圧の中で生きていたハンターだったが、ある日、ビー玉を食べたいという衝動に駆られ、勢い任せに呑み込んでしまった。呑み込んだ瞬間、ハンターは今までにないほどの充実感を味わった。その後、ハンターは画鋲やバッテリーのようなものまで食べるようになり、嚥下後の充実感にますますハマっていくのだった。

wikipedia

「Swallow」とは飲み込むとの意味で、「飲み込みたい」欲望にとらわれる異食症は「小児と大人の妊婦に多い」とのことですが、

ハンターが今まで「大したことではない」と飲み込んできた「棘」は、

人間の都合で子猫を産まされ、搾取されてきたピノちゃんには無縁な話ですが、

自分という存在は、母親がレイプされたことで「産まれた」ことで、

カトリックなので中絶しないのが当然・・という家庭で育ちましたが、結婚し、裕福でヒマな生活になったことで、いっきにトラウマ(罪悪感)が浮上してきた次第です。

「異食症」のせいで生活はメチャクチャになり、DS家族から施設に入れられ、「子ども」だけ産まされそうになりますが、何とか逃げ出し、

服役し、心を入れ換えたレイプ犯の父親と対面したハンターは、

父親の口から直接、お前は何も悪くない・・と確認したことで決心し、中絶して新しい人生を歩みだすところで映画は終わります。

自己欺瞞しているとレジリオンス(レジリエンス)能力が著しく妨げられるという典型みたいなストーリーでしたが、

<レジリエンス能力を構成する要素>

①自己認識
②自制心
③精神的敏速性
④楽観性
⑤自己効力感
⑥つながり
⑦生物学的要素(遺伝子)
⑧ポジティブな社会制度(家族、コミュニティー、組織など)

https://bach-iruka.com/わかりやすい心理学/61398/

ハンターより、夫のDSリッチーの家庭の方がはるかに異常かもで、
「異食症」になってヨカッタですネ! という感じで、病気はメッセンジャーだったりします。

ハンター(売電)とリッチーって示唆的なネームですが、人間の「自由意思」が巧みにコントロールされてきた現状が、このところ急激に明らかになってきてますネ。

自分が30代半ばで大学に入り直して心理学を勉強したのは、初めての愛犬を「まさか・・」の展開で亡くしてしまったからですが、

そういえばその頃、「平気でうそをつく人たち」を読んで、大いに納得しました。

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<つける薬がない>

著者の言う「邪悪な人」とは

身の回りにいる一見ふつうの人で、表面的には謙虚でも本心では
「自分は選ばれた、優秀な、非のうちどころのない人間」
だと思いこんでいる。

自己陶酔が強く、誇大妄想ぎみで、他者の意見を聞く耳を持たない。
「自分はすばらしい人格者で善人」という意識が強い。

批判されると過剰反応し、
理由を問わず、自分を傷つける者は加害者で極悪人。
責められて当然の落ち度を指摘されても即、逆ギレし、
その矛先は常に、自分より弱いもの、
支配下にあるものに向かう。だから、
邪悪な者の支配下に長時間いると、破滅させられる。

邪悪な者は、言うことは大きいけれども実力が伴わない。つじつまを
合わせるため、人の成果を横取りしたり、人をスケープゴートにして
責任転嫁する能力は異様に発達している。
人のいうことを勝手にねじまげて自分に都合よく解釈し、
都合の悪いことはすべて「意味不明」。

自分を守るためなら、人をどれだけ犠牲にしたり
ひどい目に合わせても全く平気。
つまり、人の身になったり、痛みを想像したりできない。

また邪悪な人は、人が「いい思い」「得」をしていること、
幸せであることが許せず、ありとあらゆる巧妙な妨害をする。
邪悪な人が親だと、子どもが楽しそうにしていることも許せず
さまざまな圧力をかける。
大切なのは子どもではなく世間体で、いい親だと思われたい気持ちは人一倍。

邪悪な人は、思考自体がゆがんでいるので、心理療法も効かない。
良心がないから、良心に訴えてもムダ。
つまり、つける薬がない。

だれかを邪悪だと思ったら
全力で距離をおくことしか、手の打ちようがない。

とても勉強になる。
もう決して、あの邪悪な人とはかかわらない。

Amazonレビューより

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しかしながら、全ての家庭は少なからず「機能不全」ですので、

バーソロミューが語る「人間関係の難しさ」と「あらゆる家族は機能不全」

ハンターのように「わかりやすい」出自の方がかえって「レジリオンス」しやすい面があり、

いずれにせよ、バーソロミューが伝える、「人は二つのうち、どちらかをしています。相手や世の中へ怖れまたは罪悪感を増やすか、喜びや光を増やすか、です」はホントであり、

DSリッチー家族の中で、どんどん自己卑下=罪悪感を膨らませ「異食症」なったハンターは、
もう限界だったからこそ父親に会いに行きましたので、いろいろあって「混乱」することは、決して悪いことではないのかもしれませんね〜

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