日本語の「情けは人のためならず」は「2通り」の使い方をされていて、
文化庁の調査で、国民の半分が間違って使用してると指摘されてます。
平成22年度の「国語に関する世論調査」で,「情けは人のためならず」の意味を尋ねました。結果は次のとおりです。
(ア)人に情けを掛けておくと,巡り巡って結局は自分のためになる(45.8%)正解
(イ)人に情けを掛けて助けてやることは,結局はその人のためにならない(45.7%)不正解
(ア)と(イ)の両方
(4.0%)(ア),(イ)とは全く別の意味
(1.9%)
特に若年層、60歳以下には不正解の(イ)が優勢とのことで、
日本語の乱れ・・と、されてますが、
個人的には、4.0%の「(ア)と(イ)の両方」に一票入れちゃうと思います。
なぜなら正解とされる、
「人に対して情けを掛けておけば,巡り巡って自分に良い報いが返ってくる」
は、「人に情けを掛けて助けてやることは,結局はその人のためにならない」
とイコールの場合がよくあるからです。
故ペルーの先生は、奥様が呆れちゃうほど「この人は誰でもいいのよ・・」と、
どんな人でも受け入れる慈愛キャパの持ち主で、ペルーでドクターとして活躍し、
晩年の2000〜2012年の間は、日本とリマの診療所を行き来してました。
「日本に戻りたい・・」という奥様のかねてからの希望に応えたものですが、
「ペルーが大好き」で何度も臨死体験している先生の方にも、そうする理由があったようで、
2006年のある日、日本で覚醒しちゃいました。
覚醒前の先生と覚醒後の先生との違いはご家族も認識してますが、無口になり、ますます謙虚になりました。
で、2007年の頃、当時、日本とペルーを3カ月毎に往復してたのですが、
ペルーの診療所に来た初診の患者さんに対して、
「あなたには何もしてあげられることがありません、お帰り下さい」
と、言ったそうです。
たまたま奥様が日本に残り、息子のペルーラムさんが助手をしていた時の話で、
ラムさんは、がっかりしている患者さんを見るに見かねて、
他の治療士を紹介しようと「名刺入れ」を探していたところ、先生はそれも「ダメ」だとはねられたと、ラムさんから聞きました。
この件ではちょっと親子喧嘩になったとのことで、
その患者さんは、大きな港町の市長さんで「心臓」の病だったとのことですが、後に、色々な悪事を重ねていることが分かりました。
しかし先生は、知事さんが「悪い人」だから、
「あなたには何もしてあげられることがありません」
と、言ったのではなく、
「病気」を簡単に治してしまうことが、
「人に情けを掛けて助けてやることは,結局はその人のためにならない」
になるケースだったから・・ではないかと思われます。
3次元的には病気は辛いことですが、病気を体験することが、蓄積した「カルマ」を軽減するチャンスになっている場合もあるのです。
ですので、先生の「お帰り下さい」は、深ーい「情け」でもあり、
「人に対して情けを掛けておけば,巡り巡って自分に良い報いが返ってくる」
ともイコールです。
ウチのメインの「情け」は、八ヶ岳の麓で、
シジュウカラに「ひまわりの種」をあげる事でして、
まさに「人のためならず」なんですが、
シジュウカラって行儀のイイ鳥で、競ったりしないで、ちゃんと順番を待って食べてる姿を見てるだけで癒されます!
ですので、「情けは人のためならず」の「情け」は人に限らず・・だと思いますし、
文化庁お墨付きの、
「情けは人のためならず=自分に良い報いが返ってくる」
だけだと、新興宗教のお布施勧誘とかにも使われちゃいそうですので、
案外、不正解とされる、
「人に情けを掛けて助けてやることは,結局はその人のためにならない」
の方が、安全な使い方なのかもしれず、
個人的はやはり、両方とも「正解」としたいところです!
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