ペルーは日本の裏側にあり、季節がちょうど反対になりますので、
クリスマスシーズンのペルーは「夏に入ったばかり」の時期になりますが、
毎年クリスマス前には「ルラック・マキ」という、ペルー文化省推奨の伝統工芸品の市が開かれ、
「ルラック・マキ」とは、ケチュア語で「手作り」という意味だそうです。
ケチュア人はマチュピチュのあるクスコに元々いた方々ですが、スペインに征服され、
1572年にスペイン人の支配からビルカバンバに逃れていた最後の皇帝トゥパク・アマルーが捕らえられて処刑され、インカ帝国はその歴史の幕を閉じた。
今のペルーは、一大カトリック国ですが、
国立統計情報機構(INEI)による2007年実施の第11回国勢調査結果では、当時12歳以上の国民の81.3%がローマ・カトリック、12.5%はプロテスタント、3.3%はユダヤ教・モルモン教・エホバの証人などの他宗教、2.9%は特定宗教ナシとなっている。カトリックの数は減少傾向が観察され、同機構による調査数値の推移では、1993年から2007年にかけてのカトリックが89%から81%に減少している。
スペイン人による征服以来ペルーに住む人々はキリスト教を受容していったが、それでもペルー土着の宗教的要素が完全に消え去ったわけではなく、先住民の伝統宗教と独自の融合、背反を重ねて現在に至っている。
クリスマスシーズンには「ナシミエント」という、インカ文明をモチーフにした人形が飾られます。
2000年のクリスマスの頃、通い始めたばかりのヨガ教室にペルーのクリスマスお菓子をたくさん持って訪ねて来た、ペルーの先生と初めて出会いましたが、その頃はクリスマスシーズンだけ日本に帰郷していたようです。
で、その時の、Y姉さんらベテランメンバー達の喜びようから、「皆さん、旧知の仲なんだろう・・」と思いましたが、知り合って1年も経ってなかったとのことで、
マチュピチュに行った山田征さんの紹介で、ペルーの先生とヨガの先生は親しくなったようです。
ペルーの先生に初めて会った時の印象は、浅黒い肌に日本人離れしたスッーと通った鼻筋、日本人っぽくない感じがしましたが、山口県下関生まれの純日本人で、奥様は群馬の方です。
ですので、ファーマー&治療士のペルーラムさんはハーフではありませんが、
リマで生まれて、大学で日本に来るまでペルーで育ってますので二重国籍を持ってます。
このペルー家族との出会いで健康面での不安が大幅に軽減され、自分の人生は大きく変わり、
一緒にお食事しながら「食べ物」のことも沢山学ばせていただきましたが、ペルー料理って一度も食べたことなかったので、
故ペルーご夫妻からいただいたアルパカのマントを着て、
ラムさん案内で、初めてのペルー料理を体験しました〜〜
12月20日金曜日、渋谷ハチ公前にはたくさんの人で賑わってましたが、
大晦日は「嵐」ですか?
そういえば2019年は早々、「嵐」解散騒動がありましたネ!
なんか遠〜い昔のような話題ですが、「1年が早い・・速すぎる!」というのが実感です。
で、忘年会シーズンでもあり混雑の渋谷ですが、ラムさんが案内してくれた「ミラフローレス渋谷桜丘店」は、
スペイン坂があるスクランブルスクエア方面ではなく、
駅近だけども、ひっそりとした場所で、
シックな店内は広くも狭くもなく、
ちょっとした宴会も、おひとり様もOKな落ち着けるスペースです。
平日の1時過ぎだったのでランチで来てる方が多く、デザート付き1100円のランチも・・とっても美味しそうでしたが、
今回は初めてなので、ラムさんチョイスで単品セレクトしてもらいました〜
これは最初に出て来た「おつまみ」ですが、
その場で炒ったのか、あったかくてイケてます!
これは「セビーチェ 」というラムさんが一番好きなペルー料理で、
魚介をマリネしたものですがホント美味で、サツマイモが添えてあるのが面白いですネ。
この料理の名前は忘れちゃいましたが、
ソースがいいお味で、
こちらはペルーの長芋を揚げたもので、
ジャガイモとは全然違う、好みのお味です!
飲み物もペルー風で、これは「インカコーラ」で黄色がステキですが、
大いに気に入ったのは「チチャ・モラーダ」という紫トウモロコシのジュースで、
ワインの数倍もポリフェノールが含まれ、アントシアニンたっぷりな抗酸化ドリンクはガン予防にもイイそうです。
最近の研究によれば、新鮮な紫トウモロコシの平均的なアントシアニンの含有量は、同じく新鮮なブルーベリーよりもはるかに高く、ブルーベリーが、グラムあたり1.3~3.8ミリグラムの含有量なのに対し、1グラム中16.4ミリグラムだそうです。紫トウモロコシのアントシアニンがどれだ多いかわかりますね。
アントシアニンが注目されるのは、抗酸化作用が高いというのはもちろんですが、脂肪細胞が増大するのを抑え、レプチンの働きを助けながら肥満を抑える効果があるということと、ガンに対しても抑制効果が高いという理由からです。
さて、ペルーとメキシコはお互い「トウモロコシの起源」だと主張してるそうですが、
このトウモロコシの粒、日本の3倍以上の大きさで、
とっても美味しかったので、ペルー説に1票入れましょう!
ペルーの先生夫妻が、日本は何でもあるけど「食べ物に力がない」と言っていた理由がよくわかりましたが、
そうそう、この青唐辛子のソース、
何につけるのはわからなくて、最後に味見したらメチャ美味しかったのですが、
もしかしたらこのお肉料理に付けるのでしょうか?
牛ハツかな・・イイお味のお肉なのでそのまま食べちゃいましたが、
ラムさんが日本に来た時、「牛肉の値段」にビックリした・・とのことで、あちらではビフテキがお安く食べられ、今のラムさんは、ほぼ玄米菜食ですが、農業を始めてからは時々「肉」を食べるようになったそうです。
ご飯はチキン入りピラフで、これもイイお味です。
デザートもヘルシーで、「紫トウモロコシ」のジュレと、
「ライスプディング」、
共にシナモンの香りがベストマッチで、そういえばシナモンもお土産にいただいたことがありますが、ペルー料理は香辛料の使い方が上手いです!
揚げドーナツにもソースが添えられ、美味しかったですが、
ラムさんいわく、コレは現地で食べると油が多すぎてお腹を壊す・・とのことで、
「ミラフローレス渋谷桜丘店」のお料理は全般に、日本人向けの工夫されてるようです。
素朴だけども一味違う、初めての「ペルー料理」に大満足でしたが、
お店の方もとても感じがよく、真田広之を濃ーくしたようなイケメンのウエイターのお兄さん、
ラムさんと同じくリマ生まれで11歳で日本に来たとのことで、
日本名「つばさ」さん、お見送りまでしてくれました!
ペルー名は「マリアホセ」さんで、沖縄とペルーとのハーフだそうです。
ペルーは色々な人種が混じっていて、
長らく日系ペルー人は8万人といわれてきたが、この調査は数十年前に行なわれたものであり、しかも当時、ペルー国外に住む日系ペルー人は調査対象とはならなかったうえ、日本人の血の割合が低い混血の人たちをカウントしなかった。これらの事実と、その後の自然増を勘案すれば、現在の日系ペルー人は数十万に達している可能性がある。
インディヘナに関してはケチュア人とアイマラ人が圧倒的に多いが、セルバのアマゾン低地にも多数の民族集団があり、近年彼らの文化の独自性がどれだけ保たれるかが懸念されている。
ペルーの先生が「山の人」と呼んでいた先住民的なお顔のおじ様がカウンター奥で料理を作ってましたが、
帰り際、ラムさんが(スペイン語で)聞いたら、やはりクスコ出身とのことでした。
クスコの方とは店に入ってすぐ、チョット目が合ったのですが、その時の笑顔がペルーの先生によく似ていて、
先生がペルーをいたく気に入ったのは、「山の人」の純粋さもあったのだろうな・・と思いましたが、近年のペルーはバブル経済で、変わリつつある面もあるようです。
というわけで大満足のペルー料理で、お値段もお手頃な「ミラフローレス渋谷桜丘店」は渋谷の穴場で、ペルー好きじゃなくてもおススメですが、
いつかは是非、ラムさん案内でマチュピチュに行き、本場ペルー料理をいただきたいものです!
COMMENT ON FACEBOOK