ガンなどの自己免疫系の疾患の特徴は、自分の細胞を攻撃する点にありますが、
頭にハゲが出来る「円形脱毛症」も自己免疫系疾患のひとつです。
頭に十円玉大の脱毛部分が出来る自己免疫病の1つである。一般的に男性型脱毛症とは原因が違うため区別される事が多い。俗に十円ハゲ(じゅうえんハゲ)、台湾ハゲ(タイワンハゲ)ともいわれる。平安時代には鬼が舐めたあとと考えられ、鬼舐頭(きしとう)といわれた。
有病率は米国で0.1-0.2%ほどで、生涯有病率は1.7%ほど、男女差はなく、どの年齢でも罹患しうる。主な治療は、ステロイドによる対症療法である。
平安時代から「円形脱毛症」があったとは初耳ですが、実はワタクシも「円形脱毛症」になったことがあります。
今は転職とかフリーターとか当たり前の時代ですが、自分の頃はまだ男女雇用機会均等法も施行されてなく、女性はずっと同じ会社にいて「寿退社」するのが一般的・・とされる時代でした。
そんな中、親にも言わず最初に勤めた会社を辞めたり、また再就職して、お金を貯めてフランスに留学したり・・していたのですが、フランスから帰って来て就職した先は、某中堅メーカーの「商品企画」の仕事でした。
その頃、ちょうど「通販」というのが注目され出していて、バブルな時代でもあり、製造業の本業とは別に、国内外からイイ商品をチョイスして、カタログ販売するという「新規事業」を、新卒で入った同い年のベテラン女性とコンビで任されていました。
で、その会社に入る際、年齢的なこともあり(27歳)、結婚しても続けるということをお約束し、実際、結婚後もしばらく勤めてましたが、
ある時、自分の実家で食事をしていたら、旦那さんが私の頭を指差して、「あれっ、なんか光ってるぞ!」と言い、鏡を見てみたら、分け目に「十円ハゲ」が出来ていたのです!
「ええっ〜〜、何これ!!」って感じで、おどけて振舞ってはいたけど、あまりのショックに思わず涙が「ポロリ」だったことを覚えています。
ストレス源は分かっていて、会社でコンビの「同い年のベテラン女性」は、「自分のことばかり話す人」で有名でして・・仕事のことならともかく、プライベートな話(ほぼ自慢話)をのべつまくなしに聞かされてました。
いわゆる「困ったさん」ですが、本人は自覚も悪気もなく、同じ頃に結婚したこともあり、周りの人は「〇〇さんは大人だから平気なんだね〜」と、遠巻きに見ていたようですが、「十円ハゲ」が出来て、どれだけストレスになってるかが自覚出来た次第です。
幸い、「十円ハゲ」は会社を辞めたらスグに治りまして。。ステロイドも使ってません。
そしてそして・・自分のポストに後輩の女性がついたのですが、その後輩から1年後に「退社します」と連絡が来て、ナント、後輩も「円形脱毛症」になってしまったのです!
というわけで、ストレス源確定って感じでしたが、会社の場合は「辞める」ことが出来ますが、家庭の場合はそうもいかず、
家庭のストレスで「抜毛症」になった土屋光子さんは、
自分のすべてを受け入れ、カミングアウトすることで再出発したそうです。
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髪を抜き続けた30年、夫にも秘密に 「私たちは美しい」と思えるまで
髪がなくても、女性は生き生きと輝ける――。かつて髪に強いコンプレックスがあった土屋光子さん(39)は今、そんな信念を持っています。土屋さんは約30年間、自分で自分の髪を抜くことをやめられない「抜毛症」に悩んできました。3年前にブログで公表し、自ら髪を剃(そ)り上げ、病気を治そうとしない道を選びました。「抜毛症と向き合わず、幸せを他人に依存する自分と決別するためだった」と言います。
<「プチッ」。やめられなくなった抜毛>
土屋さんが髪の毛を抜き始めたのは、小学校低学年のころ。姉が枝毛を抜く姿を見て、まねをしたのがきっかけでした。「プチッ」という感覚が気持ちよく、やめられなくなってしまいました。
「父と母が不仲で、よく言い争いをしていました。それが原因かどうかはわかりませんが、ストレスを感じていたのは確かです。母は髪を抜く私を見て『私のせいでこうなっちゃった。ごめんね』と言いました。私は母のことが好きだった。でも、母に『ごめんね』と言われ続けたため、私もいつしか、『お母さんのせいだ』との思いが強くなってしまいました」
「抜毛を『してはいけないこと』と思いました。髪を抜かないように、寝るときに手袋をしたり、テレビを見るときに手に物をもったりと、いろいろ工夫もしました。でも、やめられない。『どうしてだろう……。私はダメな人間なんだ』と自分を責めました」
<追い詰められ、母に「あなたのせい」>
髪の毛は頭のてっぺんから、徐々になくなっていきました。髪の毛を結んだり、襟足ウィッグを使ったりして隠しました。「ばれてはいけない」との思いが強かったと言います。
「日に日に醜くなっていく恐怖心。周りの視線が気になりました。はげ頭を見られることは、私にとって下着を見られるのと同じくらいの恥でした。背の高い男子が近づいてきたら避けました。ばれないことが何より重要なことでした」
「小学校高学年のとき、両親が離婚。父親と姉の3人で暮らすことになりました。中学生のころ、父が育毛剤を買ってきました。父なりの気遣いだったと思います。でも『余計なことをしないで』『その話題に触れないで』とうっとうしく感じました」
高校生になると、髪の毛がない範囲がサイドまで広がり、ヘアスタイルでは隠すことができなくなりました。焦った土屋さん。数十万円するカツラを購入するため、母親からお金をもらいました。
「母に『あなたのせいでこうなったからお金を出して』と詰め寄りました。当時は精神的に荒れていて、親の事情を考えたり、思いやる気持ちを持つことはできませんでした」
<夫にも秘密に 隠し続けることへの疑問>
高校を卒業。ヘアメイク、エステティシャン、一般企業、芸者など様々な職を経験します。ただ、髪の毛を抜く症状は治らず、ウィッグは欠かせませんでした。32歳のとき、芸者の先生と結婚。2人の子どもにも恵まれました。
「夫にも抜毛症を隠し続けました。自分自身が抜毛症であることをまったく受けいれていないのに、他人に伝えることはできませんでした。たとえ、夫であっても」
「髪の毛を抜くことがやめられないのは『きっと私が寂しいから。自分が愛されていないから』と思い込んでいました。だから幸せな家庭を築けたら、自然に治るだろうと期待しました。でも、結婚しても、子どもが生まれても治りませんでした。抜毛症も心の寂しさも、他人のせいにする自分がいました」
土屋さんは「隠し続ける人生」に疑問を感じるようになりました。
「子どもが2人生まれ、これからお金がかかるときに、ウィッグに数十万円ものお金を使うことがもったいないと思うようになりました」
「そして、幸せや愛を他人に求めるばかりで、私自身が抜毛症や自分と向き合っていないことに気づいた。抜毛症であることを否定せず、ちゃんと向き合ってみよう。抜毛症であることも含めた自分を、丸ごと愛してあげられるようになりたいと思いました」
<カミングアウト、抜毛症が「自分の一部」に>
土屋さんは夫に髪がないことを初めて告白。「もうウィッグにお金を使いたくない。剃っちゃおうと思う」と伝えました。すると、夫は「尼さんみたいになるんだね。御仏(みほとけ)につかえる身になるんだね」とユーモアで返してくれました。そして、2016年9月、ブログで抜毛症を公表しました。
「ブログに公開したのは、抜毛症を受け入れ、共に生きる覚悟を示すためでした。とはいえ、やっぱり怖かった。髪の毛をそる2日前には全身にじんましんがでました」
夫への告白、ブログでの公開を通し、土屋さんは「隠さなければならない」「抜毛症を治さなければならない」という執着心から解放されたと言います。
「治ったらいいな、という思いは今もあります。でも治そうとは思っていません。髪が伸びてくると、今も髪に手が伸びます。かつては『ダメなことをしている』と自分を責めました。でも今は『あっ、また抜いちゃったよ!』くらいにしか思いません。髪を抜いてしまうことを、自分の一部として認められるようになった」
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女性にとって「髪は命」と言いますし、
ハゲた時の衝撃は体験してますので、土屋さんの気持ちはよくわかります。
「抜毛症」というのは初耳ですが、思春期の女子に多いようです。
一説によると人口の0.5〜2%が抜毛症だとされる。しかし、医者の考えや判断によってこの割合はかなり変化するため、あまり正確な情報ではない。小学生から思春期の女子に多いが、成人も発症する。
頻度としては円形脱毛症の10〜20%であるが、抜毛行為自体は学童期の癖としてはかなり多い。また、家庭や学校での人間関係で悩んでいる場合が多い。知能低下はないことが多い。大人しい内向的性格に多いとされる。
思春期の女子にとって、外観の悩みは大きいもので、
拒食症などと同じく、「抜毛症」もクラブアップルが適したレメディかと思われます。
クラブアップルは、「自己否定」「自己嫌悪」に使われるレメディですが、
浅見氏の分類では「4、他人の影響を受けやすい」で、他との関係性がポイントです。
クラブアップルの最も本質的な意味は、自分は物や他人の悪い影響を受けやすいと感じており、
悪い影響を何とか受けたくない、影響を受けるのをなんとか避けたいと、まるで強迫観念にとらわれたように思ってしまうマイナス感情です。・・
もうこれ以上、汚れたくないという感情が、不潔を異常に嫌い、自分の肉体や身の回りのほんの些細な汚れまでも、こだわり気にする態度を生み出しています。
これらの感情を強く持ってしまう理由は、意識の背後にある自分は悪い影響に充分に抵抗できずにいるという意識と、意識の背後にある気になった考えが頭の中から離れずに、その考えに取り憑かれてしまうという意識が働いているためです。そして、これらの行動は、悪い影響はどんな些細なものでもすべて、もうこれ以上は受けたくないという強い感情があります。
クラブアップルの性質の強い人は、身体上の汚れや湿疹、吹き出物などの病気、身の回りに存在する不潔を連想するあらゆるものを異常に嫌います。容貌上の些細なことなども気になって仕方がありません。ちょっとしたことで自己嫌悪に陥りやすい人でもあります。
クラブアップルは風邪の時や、泌尿器系予防にも有効で、
その理由は、不潔感を拭い去ってくれる「浄め」のパワーがあるからです。
ですので、病気があってもなくても、髪があってもなくても、ありのままの自分でOKというのはゴールであり
お母さんになって「ありのままの自分」をカミングアウトした、土屋光子さんに拍手です!
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