戦後の日本人はマグネシウムの摂取量が大幅に減少したそうで、その原因の一つに「精製塩の過剰摂取」があり、
外食産業などで使われている安価な塩ではミネラル分が補えず、逆にどんどん排出されてしまいます。
――マグネシウム不足の原因は何でしょうか?
横田邦信先生
日本人のマグネシウム不足の原因として考えられるのは「食生活の“半欧米化”」と「精製塩の過剰摂取」です。
戦後、日本人の昔からの伝統的な食生活が大きく変化し、特に大麦や雑穀などの全粒穀物の摂取が減りました。逆に高脂肪、高カロリーの摂取が増え、結果としてマグネシウムの摂取量が減少したと考えられます。また、日本では1972年に塩田法が廃止されるまでは、精製されていない粗塩(あらじお)が多く使われていました。粗塩にはマグネシウムをはじめとするミネラルが多く含まれます。また、ライフスタイルの変化に伴い、外食やファストフードを利用する習慣が増え、日本人は塩分を摂り過ぎています。塩分の過剰摂取により、体内からのマグネシウムの排泄が増え、マグネシウムはさらに不足気味になりました。
つまり「塩分の過剰摂取」とは、化学合成された「精製塩」の弊害であり、ミネラル豊富な自然塩は「濡れ衣」を着せられちゃったわけで、
最近では、「自然塩」にこだわる人が多くなってきてますが、
たとえ毎日の食卓には良質な自然塩を使っていても、
加工食品や外食で知らず知らずに「精製塩の過剰摂取」をしているわけで、
マグネシウム不足は糖尿病などの生活習慣病、そしてガンや動脈硬化に引き金になり、
<マグネシウムが不足で起きる成人病>
マグネシウムが不足すると、心臓病の危険が高くなるだけでなく、高血圧の誘発や不整脈の発生にもつながります。
このほか、ガン・老化・糖尿病の網膜症や腎症などの血管障害の原因にもなっています。 糖尿病の人は特にマグネシウムと亜鉛の補給が大切です。
糖尿病はいろいろなミネラルの不足が推測されていますが、今のところ確実に糖尿病で減るミネラルとして、マグネシウムと亜鉛が分かっています。
この二つのミネラルが不足すると「糖尿病合併症」を引き起こしやすくなると言われています。 又、高血圧や疲労などにより、血管内部に傷がつくとその傷をふさぐ為にカルシウムが集まってきます。
この状態が長く続くと、カルシウムを取り込んだ細胞は死に、血管に沈着し、動脈硬化が始まります。
これが心筋梗塞や脳卒中につながりますが、マグネシウムには、このカルシウム沈着を防ぐ働きがあります。更にマグネシウムはカルシウムが血管を収縮させようとするのを防ぎ、血管を広げる作用もあります。
ところが今日、マグネシウムを1日220mgから270mg程度しか摂取していないため、不足状態で心筋梗塞が起きやすいと言われています。昔は塩化マグネシウムであるニガリを使って味噌、醤油、漬け物などの天然塩からマグネシウムが入っていましたが、
現在では一般的に天然塩を使用しないため、マグネシウムがとりにくくなっています。小麦やトウモロコシなど、マグネシウムを多く含む食べ物でも、生成加工するとマグネシウムは90%近くも失われます。
その上、気分が憂鬱になったり、ダイエットが台無しになったりします!
この成分は神経や脳など様々な体の機能を作っていて、体内の酸素を活性させてホルモンを動かしている事から不足すると神経が興奮します。
すると筋肉の痙攣や震えなど不安定な状態となります。
マグネシウム不足のまま生活していると気分が憂鬱となって、鬱病の原因となる事もあるため日頃から摂取しないと危険です。
特にネガティブな人は摂取していないと危険なので注意しましょう。
またマグネシウムは基礎代謝を正常に能させる作用があるため、不足すると基礎代謝が機能せず太ってしまうので、ダイエットしている人は注意しましょう。
マグネシウム不足で「鬱病の原因となる」とは驚きですが、
感情とは身体寄りの表現であり、カラダが摂取したものによって影響を受けるのは確かです。
また、「足がつる」といった症状も、ミネラル不足が原因の場合があり、
さらに、骨粗しょう症予防にとカルシウムを多く摂取すると、
その分マグネシウムも多く取る必要があり、
カルシウムだけを多く摂ると、血管を閉めて心筋梗塞になる事もあるので注意が必要です。
で、マグネシウムの多い食品は、
「種実類 」と、
ひまわりの種
ごま
アーモンド
カシューナッツ
落花生
ヘーゼルナッツ
くるみ
ピスタチオ
「藻類」で、
あおさ
あおのり
まこんぶ
いわのり
焼きのり
味付けのり
わかめ
さらに「大豆製品」、
特に「木綿豆腐」はマグネシウムが多くてオススメです。
また、節分の豆まきに使われる、
水で戻した大豆を水切りして煎った「煎り大豆」もマグネシウムが豊富で、
あと「干しえび」や「煮干し」、野菜では「枝豆、オクラ」などがマグネシウム量が多い食材となります。
マグネシウムは取りすぎても尿として体外に排出されるので、通常の食生活では過剰の心配はありませんが、
サプリメントでは上限があります。
<サプリメントでの摂取では上限量に注意>
マグネシウムは通常の食品からの摂取であれば過剰症の報告なども見当たらないため、上限量は設定されていませんが、サプリメントなどによる過剰摂取の場合は初期症状として軽度の下痢などがしられています。このため食品以外からのマグネシウムの摂取では1日の耐用上限量が350㎎/日と定められています。小児の場合は5㎎/㎏ 体重/日です。
マグネシウム不足は、「ストレスや加齢」によっても起きるとこのことで、
<マグネシウム不足の原因>
重労働な仕事や運動
ストレスを感じた時
お酒の飲み過ぎ
加齢や妊婦の方
腎臓や胃腸の病気がある時
加工食品や肉の食べ過ぎ
先日、さっそく「ひまわりの種」をGETしましたが、
小腹がすいた時につまむのにとってもナイスで、
「ひまわりの種」は清里の野鳥さん達の大好物でもあり、
冬中、せっせとあげてましたが、
餌箱に入れるとスグになくなっちゃいうのは、野性動物はきっと、カラダにイイものをわかっているのでしょうネ。
それに対して人間は、目先の欲で何でも食べちゃいますが、
昨日乗ったバスの中で、
ステーキ屋さんの割引券チラシと、
「大學病院で人間ドック、バス広告見たで5400円引き!」チラシが並んでいて、
その取り合わせに、ナンか笑っちゃいましたが、
外食が多くて健康状態が気になる時は「人間ドック」で検査するより、
まずは「食生活」を見直し、マグネシウムを意識して摂った方が良さそうですよ〜
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