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覚醒した精神科医の歴史的概要③

覚醒した精神科医の歴史的概要③

キネシオロジーは、ふたつの世界ー肉体世界と心・霊の世界ーの、”ワームホール”であり、異なる次元をつなぐ手段であることがわかりました。

ルーツを見失った眠れる人々であふれかえる世界において、キネシオロジーは本質を回復させるツールであると同時に、誰にでもわかる形で、どれほど自らが高い次元の真理と切り離されているのかを見せてくれるものでした。わたしたちは、思いつくかぎりありとあらゆる物質や考え、概念をテストしてみました。このとき、どれほど生徒や助手たちに協力してもらったかわかりません。

調査を進めるなかで、重大な発見がありました。それは、すべての被験者が蛍光灯や農薬、人工甘味料などのネガティブな刺激物に対して弱い反応を示す一方で、気づきのレベルを深めた霊的な生徒たちは、通常の被験者ほど弱い反応を示さなかったということです。霊的な生徒たちの意識には、重要で決定的な変化が起っていました。なかでも最も顕著だったのは、自分を翻弄していたのは世界ではなく、ただ心が持っている信条だけだったという気づきがもたらした変化でした。おそらく覚醒に向かって成長するプロセスそのものが、病気を含めた存在の試練に対する抵抗力を強めてくれるのでしょう

「自己」は、ただ思い描くだけで世界を変えていく力を持っています。愛は、愛がない状態に置き換えるたびに世の中に変化をもたらしました。この愛のパワーを特定地点にふり注ぐだけで、文明の構造そのものに大きな変化をもたらすことができたのではないでしょうか。それが起ったときに、いつでも歴史に新たな岐路が生まれたのです。

現在では、この重要な洞察を世界に伝えるだけではなく、紛れもない方法で、公衆の面前で実証できるようになりました。振り返ってみても、人生の悲劇は心が簡単に騙されてしまうことに由来していました。不和と争いは、真偽を見極めることができない人類の必然的な結果なのです。しかし、ここにこの根本的なジレンマを解決する答えがあります。意識の特性をまったく新しいコンテクストの中で認識し、推測するしかなかったその特性を説明可能にする方法です。

その後、わたしはそれまでの生活と、それにまつわるすべてのものを後にして、小さな町で隠居生活を送る必要がありました。それからの7年間は、瞑想と研究に費やしました。

当時は求めずともひとりでに圧倒的な至福の状態に包まれたので、わたしは「神性の臨在」とともにいながら、世の中で機能する方法を模索しなければなりませんでした。また、世界で何が起っているのか、認識できなくなっていました。わたしは研究や執筆を続けるために、すべての霊的な実践法を中止して物質世界に集中する訓練をしなければなりませんでした。

神秘家の領域であるたぐい稀な真理の主観的体験は、霊的なエネルギーを集合意識にふり注ぐことによって、全人類に影響を与えることができます。けれども、こうした認識は一握りの霊的探求者に理解されるだけで、人類のほとんどはわからないことです。ですから、わたしは通常の意識に近づくように努めました。通常の生活も「神性」の表現のひとつであることには違いないので、わたしは自らの本質の真理を、日常生活の中で見出そうとしました。その際、唯一必要なのは、どんなときも優しさと思いやりをもって生活することです。そうすれば、必要なことはすべて、最善のタイミングでおのずから明かされていきます。ありふれた日常も神から切り離されてはいないのです。

長い長い霊(スピリット)の旅路の末に、ようやくいちばん大切な使命にたどりつきました。それは「臨在」をできるかぎり多くの人々の近くに届けることでした。

臨在は静寂で、平安を運んできます。それは、「存在するものすべて」が生まれ、姿を現す場所です。「臨在は」どこまでも優しく、しかも岩のように堅古です。「臨在」とともにいれば、あらゆる怖れが消え去ります。霊的な喜びは、ふつふつと言葉にできない恍惚とした静寂のレベルからわき起ってきます。時間の感覚は消滅します。不安も後悔も、痛みも期待もありません。

ディヴィッド・R・ホーキンズ著 <わたし>真実と主観性
はじめに より抜粋

覚醒した精神科医の歴史的概要①

覚醒した精神科医の歴史的概要②

ホーキンズ博士について

意識のマップについて

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