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覚醒した精神科医の歴史的概要④

覚醒した精神科医の歴史的概要④

臨在は静寂で、平安を運んできます。それは、「存在するものすべて」が生まれ、姿を現す場所です。「臨在は」どこまでも優しく、しかも岩のように堅古です。「臨在」とともにいれば、あらゆる怖れが消え去ります。霊的な喜びは、ふつふつと言葉にできない恍惚とした静寂のレベルからわき起ってきます。時間の感覚は消滅します。不安も後悔も、痛みも期待もありません。喜びの源は途絶えることなく、こんこんとわき続けます。始まりも終わりもなければ、喪失感も悲嘆も欲望もありません。万物はすでに完璧で完結しているので、すべきことは何もありません。

時間が停止したとき、あらゆる問題も消え去ります。問題は視点の人工物にすぎません。「臨在」が浸透すると、肉体や心と同一化することがなくなります。心が沈黙に沈み、「I Am(わたしは在る)」という考えさえもなくなったとき、「純然たる気づき」が立ち現れ、すべての世界、宇宙、時間を超え、始まりも終わりもない、わたしがそうであるもの、かつてそうであったもの、そしてこれからもずっとそうであり続けるものを光り輝かせるのです。

人は、「どうすればそのような気づきの状態に至れるのだろうか」と不思議がります。けれども、その道はあまりにシンプルなので、ほとんどの人がそれに続こうとはしません

はじめに、わたしにはそのような状態に達したいという強い願望がありました。次に、どんなことがあろうと例外なく、絶えず普遍的な赦しと優しさを行為にする訓練に移りました。すべてに対して慈悲深さを持たなければならず、それは自分自身や自らの考えも含まれました

次にやってくるのは、自らの欲望を中断し、あらゆる瞬間に個人的な意志を明け渡す訓練です。すべての考えや感情、欲望、功績を神に明け渡すたびに、心は静まっていくのです。最初にすべての物語とその段落を手放し、次に細かい考えや概念の数々を明け渡しました。思考を所有しようとする欲求を手放すと、思考は精密な形を持つ前に、半分で崩れ去ってしまいます。最終的には、思考になる前の段階で、考えるというプロセスそのものの背後にあるエネルギーを放棄することが可能になりました。

さらに、瞑想していても一瞬も防げられることがないほど、たゆみなく意識を一点に集中させる訓練を行い、日常の雑務をこなしているときもそれを続けました。はじめのうちはすごい努力を要するのですが、時間がたつうちに習慣となって自動的になるので、どんどん努力がいらなくなります。最終的にはまったく努力を必要としなくなります。このプロセスは、地球から発射されるロケットに似ています。発射直後は甚大なエネルギーを要しますが、地球の重力から離れるにしたがって必要なエネルギーは減少し、最終的に宇宙の無重力空間に入れば、自らの勢いだけで進むことができます。

そして、何の前触れもなく突然気づきの転換が起ると、そこには紛れもない、すべてを包含する「臨在」が広がっていました。自我が死滅するわずかな時間に強烈な不安に襲われましたが、絶対的な「臨在」に満たされると、一瞬のうちに畏怖の念がわき起こりました。このブレイクスルーは鮮烈なもので、これほどまでに強烈な体験はかつてしたことがありませんでした。この世のどんな体験もそれに匹敵するものはありません。その衝撃は計り知れないものでしたが、「臨在」の愛が和らげてくれました。もし、「臨在」の愛と援助がなければ、誰も生き延びることはできないでしょう。

自我が存在にしがみつき、無と化してしまうことを恐れたので、恐怖に襲われる瞬間も続きました。けれども自我が死に絶えると、代わりに「完全なるものとしての自己」ー本質の完璧な表現であり、万物を認識する「すべてなるもの」ーが立ち現れました。自らはすべてであり、かつてもそうであり、それ以外の何ものでもないという気づきが非局所的に起ります。わたしたちは完全かつ完璧であり、あらゆるアイデンティティや性別も超越し、人間であることさえも超越しています。ここに至れば、もはや苦悩や死に怯える必要は永遠になくなります。

この地点では、肉体がどうなってしまうかはあまり重要でなくなります。霊的な気づきのレベルでは、病気が治癒し、症状が自然となくなることを経験する場合もありますが、「究極」の状態ではそのようなこともまったく気にならなくなります。肉体は運命どおりの経過をたどり、元いた場所に戻っていくだけです。

「真実」は何の影響も受けないので、肉体はさほど重要ではありません。肉体は”わたし”ではなく、”それ”であり、部屋の家具と変わりない、対象のひとつにすぎません。肉体を個人的な”わたし”だと思い込んでいるのはこっけいに見えるのですが、気づいていない人にこの認識を説明するのは不可能です。それよりは自分のすべきことをして、社会の調整は「神意」に任せるのがいちばんよいのです。けれども、至福の状態に達すると、その強烈な恍惚感を世間に隠すのはきわめて困難になります。

自己が終焉を迎えるこの最終段階において、わずかに残った存在と非存在の二元性は「普遍的な神性」の中に溶解してしまい、もはや選択できるような個人的意識は残されていません。そして、最後の一歩は「神ご自身」が踏まれるのです。

1995年 ディヴィッド・R・ホーキンズ

ディヴィッド・R・ホーキンズ著 <わたし>真実と主観性
はじめに より抜粋

覚醒した精神科医の歴史的概要①

覚醒した精神科医の歴史的概要②

覚醒した精神科医の歴史的概要③

ホーキンズ博士について

意識のマップについて

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COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 4 )
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  1. ホーキンズさんの本買いました!(・∀・)/
    はじめはムズカシイ感じで注意深く読まなければならなかったけれど
    読み進めていくうちに慣れてどんどん面白くなってきました。

    パワーかホースか?の方はエハンさんの翻訳なので、わたしのキネシテスト(実は好き嫌い)だと意識レベルが低い感じ(明治天皇の孫の人とアイクさんを悪く言ってた)だから、値段も高いし買いませんでした。(でもアマゾンで元本を読んだひとのレビューに「訳によってこの本の意識レベルが下がってる」みたいなのがあった)

    質問(ジェームズさん実在か?の件)の返事を見てないみたいなのでコッチにも貼っておきますネ。
    plaza.rakuten.co.jp/mineralnoginga/diary/201010240000/

    ちなみにドランヴァロさんのセミナーに行った人の話によると、ウイングメーカーはCIAのインボーだから読んじゃイケナイんだとかドランヴァロさんが言ったんだそうです。

    • <ホーキンズさんの本買いました!(・∀・)/>

      GETできて良かったですね。亡きペル先生が覚醒した時「いつか話せるときがくるかもしれない」と言ってたのですが、まさにこんな感じでしたよ。

      <「訳によってこの本の意識レベルが下がってる」みたいなのがあった>

      あー、あるかもね。6年置いて浄化したら読めた・・?

      アイクさんは、昨日読んだ元お偉いさんの日本人の本より全然素直に読めましたよ。このおじさまもアイクさんを「皆を怖がらせる」みたいに言ってるんですが、ペルー先生の所には、実は怖くてしょうがないスピ系有名人がたくさん治療にきていて、そういった面でアイクさん悪者にされちゃうのかも。

      彼はとても勇気のある人だと思いますよ。

      ジュームズさん見ましたが、本物かな??

      キャメロンインタビューは内容的にはいいと思うのですが・・特にクォンタムポーズは即効で手が活性化して驚きました。

      • >GETできて良かったですね。

        @まだ半分ぐらいですけど、真面目な言い回しが却って面白かったりしますネ。
        まあ蘭ちゃんの連日の思い入れ様を見たから読む気になったという感じです。
        さもなきゃ自分ではとても買いそうもない本ではありますネ。(ツッコミどころ多め)
        それにしても空爆国民見殺しのチャーチルが高意識(500以上?)なんだったら真珠湾攻撃黙ってたルーズベルト大統領はもっと高意識だとか言うんじゃ…(・・;)

        >アイクさんワルモノ。。。

        @怖がらせるとかなら実際そうなるから読まない方がいい人も居ると思うので正当な意見だとも思うけど、ウソつきのイルミナティだからとかCIAだとかいって、どこが嘘なのか、間違ってるか、誤誘導なのかは言わないレッテル貼りみたいなのが多くてツマンナイいんですよネ。

        • <連日の思い入れ様を見たから読む気になったという感じです>

          こちらも27さんの強いオススメがなければアイクさんは読まなかったと思うからオアイコですね。

          <それにしても空爆国民見殺しのチャーチルが高意識(500以上?)>

          実は「パワー&フォース」の時からソレが気になっていました。ヒットラーがフォースで、チャーチルがパワーというのは、体制的に見せかけるためにトリックかなと?で、今、旦那とオーリングしたらやはり500以上でした。しかしながらヒットラーも500以上なのです。で、質問を「○○は利己主義ではありませんでした」にしたら、チャーチルは利己主義でなく、ヒットラーは利己主義でした。思うに、意識レベル500以上は、超能力が使える段階であり、彼らは利用されたのかもしれませんねぇ。

          ところで、ついでに安倍ちゃんをオーリングしたら、安倍ちゃんは外国のスパイだけど、日本のためにとは思っていて、意識レベルは200以下で馬鹿だということが判明しました。まあ、あくまでもウチの「真実と主観性」ですが・・・

          あとウィングメーカーのCD、Chamber10ですが、生命力のためにすごく良くて、ウィングメーカーの意識レベルは700以上でバッチリ固かったです。あの写真の人は偽物でしたが・・ね。

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