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イタリア中部ホテル雪崩事故の原因と命拾いした「カラ」と「ケイラ」

イタリア中部ホテル雪崩事故の原因と命拾いした「カラ」と「ケイラ」

アドリア海に面したイタリア中部のアブルッツォ州は、

ダイナミックな山々が連なり雄大な自然と豊かな「食」に恵まれた人情味あふれるイタリアの田舎町が多く、ローマからそう遠くはありませんが、
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長年にわたってナポリ王国の支配下にあったため、文化・経済面で南イタリアとの結びつきが非常に強い土地柄です。

ペスカーラはアブルッツォ州に属し、

<アブルッツォの主要な都市>

ペスカーラ (ペスカーラ県) – 123,077人
ラクイラ (ラクイラ県) – 72,511人
テーラモ (テーラモ県) – 54,957人
キエーティ (キエーティ県) – 53,937人
モンテジルヴァーノ (ペスカーラ県) – 51,565人
アヴェッツァーノ (ラクイラ県) – 42,029人
ヴァスト (キエーティ県) – 40,381人

wikipedia

ペスカーラではこのところ、雪の事故が相次いでいます。

イタリア中部ペスカーラ(Pescara)県のホテルを襲った大規模な雪崩で、発生から6日が過ぎた24日、死者は17人に増え、行方不明者は12人となった。現場近くでは同日、6人が死亡するヘリコプター墜落事故も発生。ここ数十年で最多の積雪と地震に見舞われた同地域を、さらなる悲劇が襲った。

 墜落したのは、負傷したスキー客の救助に出動した救急ヘリ。現場は首都ローマ(Rome)から東へ120キロに位置する人気のスキーリゾート、カンポフェリーチェ(Campo Felice)付近で、当時深い霧に包まれていた。

 警察によると、墜落現場付近から6人の遺体が収容された。死者には操縦士2人、医療関係者1人と負傷したスキー客が含まれるとみられている。

 一方、雪崩直撃から6日がたったホテル・リゴピアノ(Hotel Rigopiano)では、がれきの下からこれまでに17人の遺体が見つかっており、雪に覆われた現場で続けられている捜索にも徐々に絶望の色が広がっている。

 この雪崩では、ホテルの従業員と宿泊客11人が難を逃れた。うち2人は当時屋外にいた男性らで、それ以外の子ども4人を含む9人は20日に救出された。

yahoo

イタリア中部では、昨年8月24日、マグニチュード6.2で298人死亡という地震が起き、

2009年4月6日にはマグニチュード6.3のラクイラ地震で308名が犠牲となってます。

なぜかこのところ、イタリアで地震や異常気象が多いのは気になるところですが、

そんな中、またしてもアブルッツォ州でホテルが潰される雪崩事故が起き、
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地震との関係が取りざたされてますが、原因はやはり「一気に降った大雪」だとする専門家もいます。

米モンタナ州立大学氷雪雪崩研究所のジョルディ・ヘンドリックス教授は、雪崩が巨大地震によって誘発される可能性を認めたうえで、今回の惨事について「通常、地震と雪崩はほぼ同時に発生するため、M5.1の地震の2時間後には起こりえない。地震が原因とみるのは短絡的で、むしろ雪嵐の観点から検討すべきだと思う」と述べている。・・

イタリアで雪崩が発生する前の数日間で90センチを超える大雪が降っていたことに着目して、今回のケースは表層雪崩と指摘したうえで、一気に降った大雪によって積雪面が不安定になったのではないかと考察している。

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地震も怖いけど、大雪も侮れない・・と実感したのは2014年の山梨県記録的大雪の時で、

通常は雪の少ない甲府市でも114センチの積雪を記録し、山梨県だけでも5人の方がお亡くなりになりました。

富士河口湖町内のコンビニエンスストアに勤務する笛吹市の50代女性店員が帰宅中に車が立ち往生し、徒歩で向かったところ同町内で力尽きて凍死。他にも北杜市で車中に閉じ込められた男性が凍死するなどあわせて5人が死亡した。

wikipedia

また、「狭い日本」なのに、あれほどの大雪へのマスメディアの反応が遅いことに大驚きで、

日本は決して「先進国」ではなく、むしろtwitterなどSNSの力が上回ってきてることを実感しました。

鳥取の大雪では「立ち往生15時間超」とのことですが、

2014年の時は24時間動かなくても報道もされなかったので、少しは過去の教訓が生かされてるようです。

また、今回のイタリアの惨事の中、ホッと暖まる話としては3匹の子犬の救出劇があります。
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イタリア中部ペスカーラ(Pescara)県で大規模な雪崩に見舞われたホテルの内部から23日、5日ぶりに3匹の子犬が救出され、依然行方不明になっている22人の中にも生存者がいるかもしれないとの期待が高まっている。

 救出されたのは、白く長毛なマレンマシープドッグの子犬3匹。18日に雪崩が直撃した同県ファリンドラ村近郊のホテル・リゴピアノで昨年12月に誕生していた。親犬のルーポとヌーボラ(イタリア語で狼と雲の意)は難を逃れ、被害の翌日に近隣の村で発見された。

yahoo

助けてくれて、ありがとう。ビバ・イタリア!

A firefighter holds one of the three puppies found alive in the rubble of the Hotel Rigopiano after the avalange,  near Farindola, central Italy, on January 23, 2017. Vigili del Fuoco/Handout via REUTERS ATTENTION EDITORS - THIS IMAGE WAS PROVIDED BY A THIRD PARTY. EDITORIAL USE ONLY. IMAGE OBSCURED AT SOURCE.S
A firefighter holds one of the three puppies found alive in the rubble of the Hotel Rigopiano after the avalange, near Farindola, central Italy, on January 23, 2017. Vigili del Fuoco/Handout via REUTERS ATTENTION EDITORS – THIS IMAGE WAS PROVIDED BY A THIRD PARTY. EDITORIAL USE ONLY. IMAGE OBSCURED AT SOURCE.S

残念ながら命を落としてしまった方々もいますが、ホテルから救出された方の証言によると、究極の状態でも皆を勇気づけて歌ってくれた人がいたようです。

<伊雪崩、生き埋めの生存者が語る 「雪を食べ、歌って励ます…」>

これまでに救出されたのは成人5人、子ども4人で、救助隊が発見するまで40時間生き埋めになっていた。

 生存者の1人、学生のジョルジャ・ガラシ(Georgia Galassi)さん(22)は発見されたとき「私はジョルジャです。生きています」と救助隊に伝えたという。「これまでに私が発した言葉の中で最も素晴らしいものだった」とガラシさんは振り返った。

 恋人と一緒に生き埋めになっていたガラシさんは、当時の状況について「真っ暗闇で、唯一聞こえたのは近くにいた人たちの声の反響だけだった」と話した。ガラシさんたちは携帯電話のバッテリーが切れる前にライトを使い、4つの空洞に生存者がいることを確認した。

 一人きりで閉じ込められていたフランチェスカ・ブロンツィ(Francesca Bronzi)さんは、大きな木の梁(はり)があったために立ち上がることができなかったという。「完全な密閉状態だったけど、最悪だったのはのどの渇きで、氷や汚ない雪で何度も唇を濡らした」と述べた。

 ガラシさんは、彼女の恋人が生存者たちのリーダーのようになり、人々の気力が衰えるたびに歌っていたと明かした。「彼が私たちをずっと元気づけてくれ、力を与えてくれた」とガラシさんは言う。「私は箱の中に閉じ込められたように感じて、たくさん泣いた」

yahoo

「この世はあの世の投影である」と説いたギリシャ哲学のソクラテス・プラトンは、

あの世には、欲の深い人はガブガブと飲んでしまい、あの世の体験をすっかり忘れてしまう「アメレスの川」というものが在るとし、

森田健さんの「スープ説」を裏付けてますので、

死んだら「終わり」では決してありませんが、レスキュー活動で犠牲になった方々も含め、心からご冥福をお祈ります。

それにしても、

「私はジョルジャです。生きています」

という言葉にあるように、

死を目前にすると、「生きてるだけで感謝」という気持が湧き上がってくるもので、

この「カラ」と「ケイラ」というワンちゃんは、もうすぐ死刑にされちゃうところを、

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フェイスブックの拡散のおかげで救われたそうです!

殺処分が目前に迫った2匹の犬が檻(おり)に入れられ、おびえ切った様子で固く抱き合っているように見える写真が保護団体のフェイスブックに掲載され、大きな反響を呼ぶ出来事があった。

写真に写っている茶色と黒白の犬は「カラ」と「ケイラ」。処分施設の檻の中で、カラが茶色い両前足をケイラの首に回して固くしがみついている。2匹とも、まるで自分たちの身にこれから何が起きるか分かっているかのように、おびえ切った表情に見える。

この写真は、殺処分施設から犬や猫を保護する活動を展開している米アトランタの非営利組織(NPO)「エンジェルズ・アマング・アス」が20日にフェイスブックに掲載した。

2匹は引き取り手が現れない限り、その日のうちに処分される予定だったという。このため同団体は投稿の中で、「もしも里親になりたいと思いながらためらっているのなら、今こそ決断すべき時です」と訴えた。

写真はインターネットで瞬く間に広まり、共有や「いいね」は数千に上った。この反響のおかげで投稿からわずか2時間のうちに2匹の引き取り手が見つかり、殺処分施設を出ることができたという。

同団体は、男性に抱きかかえられて甘えるカラとケイラの2枚目の写真をフェイスブックに掲載。「2匹はもう安全です!」というコメントに添えて、ペットの避妊と去勢を促し、「ペットは生涯を通じて責任を果たさなければならないことを分かって下さい」と呼びかけている。

命拾いした「カラ」と「ケイラ」だけでなく、たくさんのフェイスブックユーザーもホッとしたわけで、こういう流れが地球をレスキューしてくれそうですネ!
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