10月30日の清里高原は数日ぶりに、
朝から青空となり、
同じ景色でも、やっぱり、「光」が差すとイイな〜 で、
お隣さんのモミジが輝いてました。
時折、風が強いけど、外気温は高めで、
ナント、夏花のハニーサックルがまだ咲いていて、
顔を近づけたら、香水のようなイイ香りがしました〜
バッチフラワーのハニーサックルは、「昔を懐かしむ」ノスタルジックな想いが強過ぎて、「今」を生きてない状態に使われるエッセンスですが、
ノスタルジーであることを、自覚して行う分には問題なく、
一昨日、筒井康隆氏の近況を知り、ちょっと調べていたら、
小学生の頃に読んだ「SF教室」が、2014年に発刊された全集に収められていると知り、
現代では考えられないことだがこれらの作家の自宅住所が表記されており、直接ファンレターを書こうといった呼びかけすらある。さすがに今回の再録版では住所の番地は伏せられたが、原著ではバッチリ書かれていた。(今回図書館の蔵書にあったので借りだして確認した)実際、50年前の住所がわかったところで意味がない気もするが、良い時代だったのだろう。(小松左京の項では「忙しいので返事はもらえないと思うけど…」と書き、自分=筒井康隆の項では「本書の感想を書いてくれたら返事は書く」と書いている)
「48億の妄想」も「幻想の未来」も(文庫で)持っているけど、「SF教室」がメチャ懐かしくなり、ポチっちゃいました〜
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筒井康隆コレクションI 48億の妄想
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●筒井康隆コレクション本巻の目玉はなんと言っても、「SF教室」だろう!中学最初の夏休みに図書館で見つけてから、幾度となく借り出して読み耽った。特に印象深かったのは、海外と日本の名作SFの紹介。「発狂した宇宙」「火星人ゴーホーム」「火星年代記」「アンドロメダ病原体」・・・。SFシリーズ(銀背)から文庫(青背)への移行期とも重なり、毎月のように刊行される名作SF群。新刊情報紙「これから出る本」に首っ引きになった。しかし時を追って、手に入らないタイトルが出始めた。同じタイトルの短編集でも収録作品が割愛されていたり、変わっていたり…。あと、銀背と青背で翻訳者が違ったり!SF全集に収録のイワン・エフレーモフ「アンドロメダ星雲」。眉村卓「虹は消えた」、平井和正「虎はめざめる」。今も古書店を廻って探しているが…探しながら死ぬだろう。全部読めばどこに出しても恥ずかしくないSFファンとのことでしたが恐らく一生成れません。
●小学校の学級文庫で何度も繰り返し読んだ「SF教室」。これまで入手困難でしたが、これで読めると聞いて購入し、SFへの熱い気持ちを若い読者に向けてていねいに、優しく書く筒井先生に再会できました。当時のイラストも全部載せたという丁寧な作りで、「SF教室」だけ取り出して製本したいくらいです(もちろん、もったいないのでしませんが)。「だせるかぎり、返事はだすからね」と語りかける一節、しばし往時の夢見る小学生に戻ります。
Amazonレビューより
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で、この厚い本の、
半分弱が「SF教室」で、小学高学年〜中学生に向けて、複数の著者で書かれてますが、
筒井氏の解説文が、すご〜く印象に残っていたのは、
筒井康隆
外国のSFに比べて、日本のSFはたいそう質が高い。つまり上等だと言われている。外国のSFには、いいものもあるが悪いものもたくさんあり、早く言えば質より量、という感じがする。量がたくさんあれば、名作も多くなる。これはあたり前だ。そのかわり、悪いものもたくさん出てくる。ところが日本のSFには、悪いものはひとつもない。 全て粒よりなのだ。なぜ、そうなったか?それは、日本にはSFの読者が少なく、悪いSFばかりを書いていては、その少ない読者でさえ本を買ってくれないからだ。つまり、才能のないSF作家は食べていけないのである。だから日本のSF作家は、みんな、真剣に、そして、懸命に、いい仕事をしようと、頑張り続けている。だから日本のSFはどれもこれも名作なのだが、その中から、特に君たち向きのSFを選んで紹介しよう。ほとんどが、今、本屋さんへ行って、買うことのできるものばかりだ。
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安倍公房の『人間そっくり』で、今、読み返しても、深いな〜 と感じました。
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『人間そっくり』 安倍公房 1967年(早川書房)
安倍公房という作家は、SF作家というよりも、純文学の作家だ。 だからこの小説も難しいかと言うと、決してそうではない。 やさしい言葉で書かれていて、むしろ、 読みやすい。
ラジオなどの台本を書いている「私」ーー つまりこの小説の主人公の家へ、ある日、火星人だと名乗る男がやってくる。 気ちがいなのか? 嘘つきか? 嫌がらせか? それとも本当に火星人なのか?「私」がそれを問いつめても、その男は、のらりくらり、返事をはぐらかしたり、とんでもない説明をしたり、時には、今まで話したことは、みんな嘘だと言ったり、 私が怒るとひやかしたりする。
この小説の大部分は、この2人の、そういった会話だけである。珍妙でトンチンカンな会話だ。その会話の面白さにつられて、どんどん読んでいくうちに、だんだんと、頭がおかしくなっていく。そして、おそろしくなってくる。 こんな、わけのわからない、嫌なことが、もしかすると自分の身の上にも襲いかかってくるのではないかーー そんな気がして、いても立ってもいられなくなってくる。
そうだ。何がおろしいといって、日頃、自分たちが、あたり前のように思っていることの中から、突然現れる、気ちがいじみたものほど、おろしいものはないのだ
この小説は、読みやすいくせに、読みにくい。なぜか?
読む人に、それ以上読み続けるのがおろしいーーという気持ちを、持たせるからだ。 わかりやすい文章でいながら、その中に含まれているのは、すごく難しい問題ーーそれは、つきつめていえば、自分とは何か? 自分は存在するのか?ーーという問題にまで、なってくるのだ。
だが 君たちは、どんなに苦しくても、どんなに顔をそむけたくても、途中で、この本を読むのを、やめてはいけない。最後まで読みたまえ。読んだ後、君の心には、やりきれない、苦い苦い味が残るだろう。それは、自分への疑いの味だ。人間への、世界への疑いの味だ。そして、それこそが文学の味なのだ。
その味を知らない人は、なんて、かわいそうな人たちだろうーー 君はきっと、そう思うようになるよ。そう思った時、君の精神はもう大きく前進しているのだ。人間、世界、人生ーー そういったものが、理屈だけで片付けられるものでないことを、君は思い知るだろう。
でもそれは、あたり前のことだ。ただ、誰もふだん、口に出さないだけのことなのだ。
口に出すと苦い味がするからだ。
それをつきつめるのが文学だ。それをつきつめて、読んだ人にショックを与えるのも、文学の役目の一つだ。そしてまた、それはSFの役目でもあるのだ。ぜひ、読みたまえ。
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この「SF教室」で安倍公房を知り、後にいろいろと読んだのですが、
果たして『人間そっくり』を読んだかどうかの記憶がなく、ノスタルジーを確認するためにポチっちゃいました〜
人間そっくり (新潮文庫)
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1993年、68歳で脳内出血で急死した安倍公房氏は東大医学部を出ており、国家というものに懐疑的でしたので、
もし安倍氏が生きていたら、2020年からの国家的「コロナ渦」をどう「見た」か・・気になるところです。
一方、美術出の筒井氏は、コロナ渦が始まった2020年2月、一人息子を食道癌で亡くしており(51歳没)、
4年後の4月4日、神戸の自宅で転んで頸椎をやられても、まだまだ「生きる」気満々なのは、息子さんの分まで・・という気持ちなのかもしれません。
ひどい目に遭いましたよ。あれは4月4日だったかな。突然、家の廊下でぶっ倒れまして。頸椎をやられて、身体が麻痺してしまった。倒れる前日、89歳の4月3日までは、ピンシャンしていた。いつも通り、あっちゃこっちゃ出かけておったんですが、4日に倒れて、まぁ、一瞬にしてこのざまですよ。
(卒寿を迎える半年前の出来事をそう振り返った筒井氏は、インタビューに応じた老人ホームの一室に、車椅子に乗って現われた。軽妙な語り口は以前と変わりないが、頸椎の負傷と入院は壮絶な体験だったと語る〉
麻痺でもう、全身が思うように動かない。それで近くの病院に入院することになった。入院の前にご馳走を食べておかないともう食えないかもしれないと思って、お寿司やら刺身やらを二晩続けて食べた。そこまでは良かったが、入院してえらい目に遭いましたよ。何やらあちこちが痛くて、苦しくて、悲鳴を上げてね。「助けてくれ」って言っても、看護師が廊下で笑っている。ひどいところでした。思い出したくもないです。
だから、もうこんなところは退院して、のんびりさせてほしいと。4月末にリハビリ病院に移って、そこで一気に良くなりましたね。リハビリを朝1~2回、昼2回とか、少なくとも午前と午後で1回ずつはやる。数え年ではすでに90歳ですから、リハビリは90歳になってからやるもんじゃないとは思ったけど、長生きのプラスになるならと随分頑張りました。健康寿命が2~3年は延びたんじゃないですかね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/34c20fbdaf03a7d0b2369f84801fd2c6ee6ad4ff
う〜〜ん、90歳になっても、頭(意識)さえしっかりしてれば、人間とは、常に変化、成長していくものですから、
愛息の死、コロナ渦、そしてご自身の入院生活を経て、老人ホーム暮らしになった、筒井氏の「今」に注目です!
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