よりによってタイムラインが分かれるという「春分の日」の3月20日に、
あのロックフェラーさんが101歳で逝去されましたが、
3月26日、清里では久々に雪が降り、
昨年夏に全焼したロックフェラーのロックが、急ピッチで春に向けて再建されつつありましたが、やはり何とも象徴的な出来事ではあります。
さて、ロックフェラーやロスチャイルドは世界を牛耳る大財閥として有名ですが、
2016年、トランプ政権誕生の舞台裏にはコーク一族という新興財閥の影があり、
コーク兄弟の頭であるチャールズは生粋のオバタリアンじゃなくて、リバタリアンです。
デイヴィッド・コーク(左)とチャールズ・コークのコーク兄弟
リバタリアンとは、個人の完全な自治を標榜し、経済市場への一切の政府介入を否定する自由放任主義を唱え、
「他者の身体や正当に所有された物質的財産を侵害しない限り、各人が望む全ての行動は基本的に自由である」
と主張する人達であり、
最近の米国では、選挙年齢に達した者のうちの10%から20%が、リバタリアン的観点を持っているそうです。
コーク四兄弟を育てた父親フレッドは、共産主義を嫌う自由主義者で、
小さな新聞を発行するオランダ移民の次男として生まれ、一代で財を築きましたが、
息子たちが「金持ちのボンクラ」にならないように、徹底して「労働の対価としてお金を得る」教育をしました。
息子たちはお小遣いなどもらえなかった。彼らは家の手伝いや雑用仕事をして手間賃をもらっていた。フレッドは子供たちに対して金銭に関しては厳しい姿勢を貫き、子供たちが映画を見たいと思ってわずかばかりのお金を父フレッドからもらおうとするときですら、戦いと形容しなければならないほど苦労するのだった。
コーク一族の歴史を綴ったノンフィクションからの抜粋ですが、
もし、このノンフィクションが本当なら、常人の理解を超えたインボー血族とは対照的な、
「家族の葛藤」を抱えた普通のファミリーであり、そういう意味で面白かったです。
それぞれ違うキャラを持つコーク四兄弟は、
長男フレデリック(1933年生まれ)・・芸術家肌で経営に関心がなく、はやくから父から後継者として外される。
次男チャールズ(1935年生まれ)・・勤勉な情熱家で後継者として使命され、徹底した利益率重視の経営を行う。
三男デイヴィッド(1940年生まれ)・・ハンサムなスポーツマンで、チャールズの片腕としてビルとの仲裁役となる。
四男ビル(1940年生まれ)・・双子の末子として「不当に扱われてる」という怒りを持ちながら育ち、チャールズを目の敵にする。
自分たちは「大金持ちの息子である」というより、
愛情を勝ち取るためには「認められなければならない」という意識で育ちます。
親族の一人は次のように語った。
「フレッドさんの家は、”愛に包まれた温かい家庭”なんてものじゃなかったんですよ。フレッドさんは自分の野望のために家庭を犠牲にしたようなものです。母親であるメアリーさんはあの時代の人でしたから、夫には何でも従うものだと思っていました。巨万の富が彼女を家庭に留まらせたということもあるでしょう。彼女は夫と息子たちをいつも立てていましたね。息子たちは自分のことだけで精一杯で、他の兄弟たちのことなんて構っていられなかったんです。彼らはね、父親から認められることで手一杯で、協力し合って何かを達成するなんてことを学ぶことができなかったんです。」
この親族は次のように続けた。
「すべては彼らの子供時代にまで遡るのですよ。彼らは子供時代に愛されるということがなかったのです。原因はすべてそこに行き着くと思いますよ」
そして父の死後、コーク・インダストリーズの経営を掌握するチャールズとデイヴィッドに対して、
会社を追い出された四男ビルは、長男フレデリックと結託して訴訟を起こし、
20年に渡って「骨肉に争い」を繰り広げますが、
はたから見ると不可解なビルの復讐心は、結局のところ、父親の支配下にあることが原因のように思えました。
支配者を意識しただけで、ミラーニューロンのネットワークは時空を超えて支配者の脳とつながってしまう。支配者が生きていて自分に対してさかんに駄目出しをしている時の脳につながって、自己否感と罪悪感で苦しめられてしまう。支配者がこの世に存在していないので、この駄目出しこそ、「自分は自分を否定している」と思い込む。
支配者がいなくなっても支配からは解放されない理由がここにある。”幻想の愛”で条件付けられていて、時空を超えて支配者が元気だった頃の脳とつながって苦しめられる。
ビルの精神分析医は、ビルが「家族の歪み」を代表していると分析してますが、
癇癪持ちで問題児の末子は、戦いをバネにアメリカスカップの優勝という快挙を果たします。
とてつもない才能を持ち合わせているのはチャールズだけではない。四男ビルは家族間の泥沼裁判の末にコーク社の経営から追放されたと思ったら、新たに立ち上げたオックスボウ社を設立7年足らずの1990年には売上10億ドルの規模にまで成長させてしまう。
そして、ひょんなきっかけから1年半後に開催が迫った世界最高峰のヨットレース、アメリカスカップへの参加を決意する。海のないカンザス出身のド素人が資金をだすだけでなく自らもチームの一員として参加するというのだから、ビルの勝利を予想する者などただ一人もいなかった。
しかし、ヨット製造業者でなくMITの科学者にヨット製造を依頼するなど、ヨット界の常識に従うこともなく、ビルは1992年のアメリカスカップに勝利してしまったのだ。とにかく、何に驚けばよいかわからないほどに規格外。
被害妄想的だったビルは、この勝利によって大きな「自己効力感」を得ますが、
どんなに偉業を遂げても、「○○より愛されていない」といった、
兄弟間の比較に基づく嫉妬心のエネルギーは凄まじいものであり、
(多分)そのことを熟知してるビルは、父親と同じく、ヨットのクルー達にお互いを競わせるような手を使い、
次第にクルー達から疎まれるようになります。
結局のところ、愛情に満たされてないという「心の飢え」は、どんなにお金があっても埋めることが出来ないようであり、
まさに40万年前にオンとなった嫉妬の遺伝子に支配された典型的なお話ですが、
ビルが徹底的に怒りをあらわにしたことで、
家父長制的なピラミッド型支配のシステムから脱して、
父親そっくりな次男チャールズにも影響を与え、
兄弟間の憎しみがだいぶ浄化され、コーク・インダストリーズはさらなる発展を遂げます。
このコーク四兄弟が8割以上の株式を所有するコーク・インダストリーズは、
保守派の政治家たちに巨額の政治献金を行ない、大口寄付者たちを組織化し、大口献金者のネットワークを構築して政治力を持つようになり、
2016年の米大統領選挙においても、コーク兄弟が共和党の誰を応援するのかに注目が集まっていましたが、
コーク兄弟からの金銭的支援が必要がない大金持ちのトランプ氏には、
コーク兄弟と「袂を分かち合った一群」がついたとのことです。
そして今、トランプ政権を終わらせる「金融リセット」が来るのではないかとの噂が出まわってます。
From : before it’s news
Subject: Trump is Doomed (トランプは悲劇に終わる)世界的ネットワークのグローバル・エリートは密かに世界の資産を強奪する計画を実行に移します。
国際決済銀行、世界銀行、世界の中央銀行、IMF、FRBが金融崩壊の引き金を引きます。
その結果、世界中の企業や銀行が破産します。また、グローバル・エリートらは3595社の資産管理会社を乗っ取るつもりです。・・326兆ドルの大崩壊が差し迫っています。そして、グローバル・エリートは即座に世界金融システムを凍結し、投資家は口座からお金を引き出すことができなくなります。
グローバル・エリートのネットワークが承認しなければ現金の流出入ができなくなります。このようなカオス状態の中でトランプ大統領の任務が継続できなくなります。
グローバル・エリートとはロックフェラーらのことでしょうが、
反オバマの「黒幕」だったというコーク兄弟の凄まじい「粘り強さと情熱」、
そして徹底した秘密主義で、政府の市場コントロールを嫌うというリバタリアンなコーク兄弟の動きにも注目です!
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