自然治癒力が正常に働くために大切な人体の仕組み、「恒常性=ホメオスタシス」とは、
例えば暑い時には、汗をダラダラかいて体温を下げたりとか、
恒常性は、外的ストレス対して生体を安定させるために、
常に「真ん中に戻して」バランスさせようとします。
この恒常性は「神経心理学」においては、躁状態になればなるほど、それを中和する「うつ状態」が必要になるとされ、
パチンコでもアルコールでも麻薬でも、ハイテンションな「アディクション」に陥ると、うつ状態をバランスさせるために、中々抜け出せなくなるわけです。
さて、他者の感情が入れられちゃう「ミラーニューロン」の仕組みを解明した心理カウンセラーの大嶋信頼氏は、
学生時代に「もし、恒常性があるのだったら、なぜ私の頭から不快なストレス刺激が消えていかないのだろう?」と疑問に思ったそうで、
その理由を「トラウマ」で脳の緊張をコントロールするサーモスタットが壊れており、緊張を中和させる恒常性が上手く働かず、
ストレス刺激がないのにいつも頭がピリピリしている「過覚醒」状態にあるからだとします。
不快な考えが頭から離れない状態に使うバッチフラワーはホワイトチェストナットで、
ホワイトチェストナットは眠れない状態にイイので、レスキューナイトにも配合されてますが、
レスキューナイトにはトラウマを癒すスターオブベツレヘムも配合されているので、
トラウマにはより効果的で、バッチフラワーは「心の自然治癒力」をアップさせるツールです。
で、大嶋信頼の「それ、あなたのトラウマちゃんのせいかも?」によると、
トラウマ体質の「脳」は普通の人とは真逆の反応をするそうです。
「トラウマ場面を想起させてる」というストレス刺激を与えて、
「唾液のペプチド」からストレス値を計る実験において、
「驚いたことに安静時より、トラウマ場面を思い浮かべた方がストレス値が極端に下がる人たちが見つかった」
とのことで、
こういった「逆の反応」現象は、
「108デシベルの爆音を聞かせる」というストレス刺激を与えて、
「血液採取のコルチゾール」を測定する実験においても同じ結果が出ました。
健康的な人は、安静時の時はコルチゾールの値は低く、爆音を聞いた直後は跳ね上がり、時間が経てばだんだんとストレスホルモンが下がっていく。
ところが、ある人は、爆音を聞いた直後に、コルチゾールの値は安静時よりも極端に下がって、それから時間が経てば経つほど、どんどんストレスホルモンが上がっていって、そこから下がらなくなってしまった。
この爆音実験では心臓が実際に5秒間止まった人がいて、同じストレスでも人によって身体反応はさまざまであり、
緊張しやすい、あるいは感じやすい「トラウマ体質の人」にとっては、ちょっとした刺激が強い恐怖になり、
緊張のあまりに「解離状態」になり、その結果、「逆の反応」が起きてしまう仕組みです。
「逆の反応」ですので、「トラウマ体質の人」は、静かにリラックス出来る状態だと頭がピリピリしている「過覚醒」状態になり、
ついついネガティブな情報を漁ったり、自らを不幸に追い込むような状況を作ってしまいます。
スピ系ではよく「インナーチャイルド」という言い方をしますが、
幼少期のトラウマで記憶が断片化すると、その部分がダークな別人格となり、
「体験から學び、学習し、成長する」機会を阻んでしまいます。
<トラウマにより時が止まる>
記憶は、状況記憶と感情記憶が合わさって、前頭葉の引き出しに整理されていく。PTSD(心的外傷後ストレス障害)のトラウマ刺激は”死の恐怖”が定義であるが、要するに普段体験しないようなストレス刺激を受けると、感情の重みづけで分類し記憶を整理している海馬が、あまりに強烈な感情なので整理を拒否してしまい記憶は整理されないまま断片化してしまう。
記憶が断片化してしまうと、その記憶はその人の人格の一部とはならずに、闇の中で別人格を作り出してしまう。これが”解離”した人格となって、何かをきっかけに突然、トラウマで断片化した記憶によって作られた別人に変身してしまうというのである。
だから、例えば3歳の頃にトラウマ刺激によって、記憶が断片化してしまったら、40歳になっても、3歳児の感覚から抜けきらない自分がどこかにいる。・・
身体は大人で鏡を見れば見事に年齢を重ねている。でも、心の中の鏡を見る時に、そこには幼い3歳児の自分が映っていて、心は3歳児の世界から抜け出せなくて、常に成長できない感覚につきまとわれる。
トラウマ治療によって、その止まってしまった時間を再び動かすことができたら、というのがトラウマ治療の実践となる。
TFT思考場療法においても、
TFTの効果を妨げる経絡の極性の逆転である「心理的逆転」現象が報告されてますが、
トラウマのせいで、自然治癒力を働かせる恒常性の機能が壊れているというのは、
人体においては自然治癒力を阻害する化学物質を摂取し続けるのと同じであり、
脳の興奮が止まらない「過覚醒」状態は化学物質の影響があることにも注意が必要ですが、
いずれにせよ、キチンとした睡眠は「記憶の整理」であり、
睡眠薬を使う眠りは、癒しの多次元ワールドに行けないようで、
記憶の整理がさらに滞って、記憶がどんどん断片化して「解離」してしまうという悪循環になります。
「解離」とは自分であって自分でない感じですので、
目の前の現実に対するリアリティが希薄で、空の状態や添加物にも無関心になっていきます。
こういった「逆の反応」を起こさせる「トラウマ」って、案外、誰でも少なからずアルかもで、
しかしながら、その仕組みを正しく理解すればにスルー出来るものであり、
そういう意味では大嶋氏の体験的トラウマ研究は、人類に画期的な一歩かも知れませんね〜
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