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食べてはイケナイ「チリ産サーモン」の背後にあるもの

食べてはイケナイ「チリ産サーモン」の背後にあるもの

戦争を思わせるこの写真は、チリの人々の政府への抗議行動で、抗議している理由は、


コレです・・・
2016-05-27-1464346580-7405101-img_1-thumbチリの海岸に打ち上げられた大量のイワシの死骸(2016年5月15日)

 ここ数週間、チリ南部から続けざまに大量死の報告が届いている。最初は、養殖場のサケが大量死。次に、大量のイワシが沿岸に浮かんでいた。続いて貝類が何マイルにもわたって海岸線に打ち上げられ、さらにクラゲや鳥、哺乳類までもが死体で発見されている。

 死の蔓延で、人々の間にはパニックが広がっている。漁師らは生活への危機感から、通りをふさいで抗議行動を起こした。「汚染を恐れて、誰も魚を食べません。島民全員が影響を受けています」と、チリ南部、チロエ島の主要都市の1つ、ケジョンの漁協で組合長を務めるマルコス・サラス氏は嘆く。

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あまりにショッキングな光景に、「誰も魚を食べません」状態のチリですが、

日本でポピュラーな「チリ産のサーモン」がこういった海洋汚染を引き起してるそうです。

鮭の養殖場が海の水を汚染する理由は、いくつかあるそうです。

1つ目は、鮭のエサ。

鮭のエサは、他の魚を粉にしたものを、ペレットにしたものだそうです。(鮭を1キロ太らせるために、4キロの魚が必要だそう。普通、市場に売られる鮭は、4.5キロ~5キロなので、18キロ~20キロの魚が必要ということになります)良心的な会社は、きちんと、魚をエサにしているそうですが、それは、コストがかかる。そこで、鶏肉、牛肉、鮭などを冷凍して販売しているある会社は、鶏肉をパッキングした後の残骸を鮭のエサにし、鮭をパッキングした残骸を牛のエサにし、牛肉をパッキングした残骸を鶏のエサにしているのだそうです!!!(それを聞いてから、私たちは、養殖の鮭を食べるのをやめてしまいました。)

鮭は、もちろん、ケージに入れられているので、鮭に与えられたエサの残りや鮭の糞は、すべて、海に流れていきます。そのせいで、海の栄養度が極端に上がってしまい(富栄養化)、赤潮の原因になります。

今年は、特にエルニーニョの影響で海水の温度が上がり、紫外線が強くなり、夏が長く続いたので、チリの海岸で赤潮が大発生し、鮭が大量に死にました。鮭だけでなく、もちろん、他の魚も、何キロにもわたって死骸がビーチに打ち上げられました。貝類、海鳥、鯨なども、死骸が打ち上げられました。死んだ鮭は、2500万匹!どれぐらいの量なのか、想像がつきませんが、死んだ鮭はどうしたかというと、30パーセントは埋められ、70パーセント(約1750万匹)は、チロエ島(鮭の養殖場がたくさんある)の130キロメートル沖合いの海に捨てられたそうです。

!!!最新情報によれば、昨年12月末に大量死した2700万匹の鮭のうち、5000万パウンド(約25000トン)は粉にして、健康な鮭に食べさせたことがわかりました!!!(2016年5月17日、英ガーディアン紙の報道)

The Huffington Post Japan

ナ、ナント、この大量死した鮭は、養殖サーモンの「餌」にされちゃうのです!
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この情報は、5月27日アップで瞬く間に拡散された、

「日本のスーパーで売られているチリ産の鮭を地元の人が食べない理由」という記事からの抜粋ですが、

純日本人ですが南米ペルー育ちの治療士の友人、ペルーラム君から、
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「チリ産のサーモンは食べないで下さい」とずいぶん前に教えられて、我が家から「チリ産サーモン」は消えて、

代わりに「タケノコ」の消費量が増えましたが、
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ペルーラム君が北欧産の方が「まだマシ」と言ってたのは、こういう理由のようです。

2015年にチリの養殖場で使われた抗生物質の量は、2013年に比べて25%増。2014年のデータによると、ノルウェーで生産された鮭は、年間130万トン、使用された抗生物質の量は、972キロ!それに比べて、チリで生産された鮭は、年間89万5000トン、使用された抗生物質の量は、なんと、56万3200キロ!!!驚きの数値です。(2015年7月23日付けロイターニュース)

大量の抗生物質、そして「寄生虫を殺す殺虫剤」がチリ産サーモンにはたっぷり使われていて、

体調を崩す原因になりかねないとペルーラム君からアドバイスされましたが、

当然ながら、大量の「抗生物質&殺虫剤」は海に流され、海洋汚染してます。

これだけ聞くと「北欧よりチリって強欲?」と思われますが、

「チリの養殖場はノルウェー資本の会社のものも多い」そうで、

元々、チリの海は鮭の養殖に適してなかったのに、金儲けのために「無理させた」のは外国資本です。

ペルーラム君の父上は1970年代からリマで治療士として活躍した方ですが、

欧米資本が南米をコントロールする手口の一つとして、

クレジットカードを無理に持たせて、「いくらでも使っていいんですよ」と借金漬けにされていくことを嘆いてました。
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ですので、抗生物質漬けの「チリ産サーモン」の背後には欧米資本にコントロールされてしまった現地の人の痛みもあるわけで、

チリの人々が「自国の海」を守るために立ち上がったことに拍手喝采したいですが、

いずれにせよ「チリ産養殖サーモン」は美味であっても、健康のためには口にしない方がイイのは確かなようです。

鮭(サーモン)の祖先は。2500万年前に海に活路を見出し、現在の鮭のように進化したのは60万年前と言われていますが、

本来なら、長い月日をかけて「母川回帰」し、地球を豊かにする本能を持つ鮭が、
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サケという魚はとてもタフな魚です。日本の川で生まれるのに、アメリカやロシア近くの海まで行って大きくなり、そして3~4年後卵を産むために自分の生まれた川に戻ってきます。これを母川回帰(ぼせんかいき)といい、98%のサケが自分の故郷を間違えません。どうして遠い北の海から自分の川にもどれるのかその仕組みにはまだ多くの謎が残されています。

また、鮭の一生は地球環境の循環の一部を担っているといわれています。海で育った鮭が川上で死ぬことにより、その栄養は森へかえされます。川を流れ出た栄養を再び川に戻しているというサイクルが森を豊かにしているのです。

https://www.maruha-nichiro.co.jp/salmon/kids/01/01.html

養殖で本能をズタズタにされてしまってるのは本当に悲しいことで、世界で消費される魚の12%を占めているという鮭の環境について、チリ産サーモンを大量に消費している日本人はもっと留意した方が良さそうです。

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