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エリザベス・ハイチの「イニシエーション」とマカバで示される「認識しうる世界のもっとも深遠な法則」

2017年9月3日、午後3時30分、北朝鮮が水爆実験をしたことをアナウンスしましたが、

9月最初の土曜日、清里高原はやっとお天気に恵まれ、
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今シーズン初の薪ストーブを焚くほど、
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秋めいた涼しさの中、花々が輝き、KIMG0006

「北の脅威」なんてみじんも感じられないのどかさでした。

翌9月3日の朝方、くっきり見えていた赤岳の頂上付近に、キラリと光る物体を目撃したので、
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午後4時頃、久々に草原に行ったら、八ヶ岳には迫力ある雲がかぶさっていて、
KIMG0024残念ながら赤岳は見えませんでしたが、KIMG0027

いずれにせよ、富士山側は青空で、
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世界で何が起きようとも、個々の心が真から平和であれば、日本は安泰なような気がします。

フランスの文学界に於いて最高の詩人・劇作家として仰がれたポール・クローデル(1868〜1955年)は、

外交官として日本に駐在した時の印象を、このように記しています。
Paul_Claudel_and_Tomita_Keisen

日本人の最大の特質は、自分の周囲に、自分達の到底及び得ぬ尊敬すべきものが常に存在するといふ感情を持つてゐることである。それは古い樹に神聖な標縄が張られてゐるやうなことにもあらはれ、言葉にもあらはれてゐる。

ポール・クローデルはまた、関東大震災での日本人の姿を、こう記録しています。

被災者たちを収容する巨大な野営地で暮らした数日間・・・、私は不平の声ひとつ耳にしなかった。唐突な動きや人を傷つける感情の爆発で周りの人を煩わせたり迷惑をかけたりしてはならないのだ。同じ小舟に乗り合わせたように人々は皆じっと静かにしているようだった。

wikipedia

「辛抱強くて、礼儀正しく、他者を思いやる・・」そんな日本人像が浮かびますが、西洋においては、こういった資質は、一部の上流階級においてのみ見られるものとされ、

1897年3月20日、ハンガリーの首都ブダベスの上流中産階級の家庭に生まれたエリザベス・ハイチの自伝的小説は、

<エリザベス・ハイチ>

1897年、ハンガリーのブダペストに生まれる。
幼い頃からピアノ、絵画、彫刻にすぐれた才能を発揮。
彫刻家として活躍するかたわら、スピリチュアルな真理を独自に探求しはじめる。
第二次世界大戦後、故国を追われスイスに亡命。
セルヴァラヤン・イェスディアンとともにヨーロッパで最古のヨガ・スクールを設立、終生スイスで人々を教え導いた。
1994年、他界。

「この本を読むこと自体が、イニシエーションの一部です」とのことで、

「読む」というより体験するといった方がふさわしい書であり、

前半部分はゆっくりと時間をかけ、

後半部分は、3日の午前3時頃に起き出し、朝日が昇るまで、いっきに読んでしまいましたが、

やはり、紫上はとるさんの翻訳で、

読みやすい上に、ここが「知りたかった」という情報が満載で、

しかも、小説としても「ハリポタ」なんかより全然面白く、これらのレビューに同感です!

・2017年8月3日
私はとても惹き付けられる本でした!
とにかく、気になる人は読んでみてください!としか言えません。
分厚い本ですが、意外と軽かったです(笑)

・2016年1月3日
どうして、この時期の日本語訳だったのか・・・。
しかしながら、深い内容の本です。

Amazonレビューより

さて「イニシエーション」の深い内容の一部ですが、

中世ヨーロッパでは、「3と4ではどちらが神聖か」の大論争があったりしたのですが、

結局のところ、4つの正三角形で形成されている正三角形は「神の象徴」で、
G0001そして、6つの正四角形で囲まれている立方体は、
314188「物質の基本をなす形」とのことで、666が「地球、人間の生命法則」を表すという情報とも符合します。

そして、 ドランヴァロ・メルキゼデク氏が有名にした、4つの正三角形で構成される正四面体を二つ重ねたマカバは、
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この三次元世界においては、「もっとも深遠な法則」を表す形であり、しかしながら悪用すれば、悪魔に命を吹き込んでしまします。

立方体には一つだけでなく、二つの正四面体が含まれており、それぞれが互いに映し鏡のように抱き合っているのだ。

この二つの正四面体は、認識しうる世界のもっとも深遠な法則を示し、二つの補完しあう半分、陽と陰の切っても切れない関係を表す。

それぞれが完全な均衡を保ちながら互いを内に含み合い、神の右手と左手のように創造する魂として存在する。創造において、それらは二つの相反する法則、すなわち魂の法則と物質の法則を表している。

魂は生命であり、物質は抵抗である。魂の法則として、放射、与えること、無私という性質がある。そして物質の法則としては、中心への引き込み、冷却、固着という性質がある。

この二つの法則を意識で結びつけることのできる生き物は人間だけだ。人間は、霊的な世界と物質世界をつなぐ結び目と言っていい。人間はこの両方の法則を同時に生きることができる。

つまり、体は物質世界に属して物質の法則に従い、思考や行動においては私心なく与え、普遍的な愛を放射して生きるということだ。どんな法則も、正しい場所と正しい時においては神聖だが、使い方を誤ると邪悪なものになってしまう。・・神が生きものの中に<自己>としてその生命に物質を吹き込むことにより、それは生きた存在になれるのであって、「悪魔」はこの鏡像として生まれたものだ。すなわち悪魔とは、神の魂によって生命を与えられた物質の法則だということがわかるだろうか。神の魂が命を吹き込みまで、悪魔は単なる物質の法則であり、物質の中で命をもつことはないのだ。

人間の意識が物質の法則にもとづき、その考えや言葉やふるまいが魂の法則ではなく物質の法則に支配されるとき、人は悪魔に命を与え、自分自身が悪魔のようになってしまう。人間がいなければ悪魔は存在しない。なぜなら人間の<自己>がなければ、悪魔は意識をもたないただの力、自然の摂理である物質の法則にすぎないからだ。

悪魔が命を持つのは、物質の法則としての肉体の法則が霊的に顕在化されている人間の意識の中でしかない。そういう人は個人としての意識である肉体的な衝動や欲求、自己保存や種の保存にかかわる本能など低次元の性質に同化して、貪欲、ねたみ、傲慢、虚栄、冷酷、利己といった求心性かつ凝固性の物質的な力を霊的に顕在化させてしまう。悪魔それ自身が生きているわけではない。悪魔は人間なしには存在せず、人間がいなければ悪魔は単なる物質の法則にすぎない。われわれは人の中でだけ生きた悪魔に出会い、人の表情にのみ悪魔の現われを見るのだ。

このような人間の肉体が死を迎えると、<自己>はそこから離れ、悪魔は物質の法則として体に残される。それまでは<自己>は生命力によって悪魔の意識になっていたのだが、物質の法則に同化していた意識は悪魔とともに死んで、無意識になる。悪魔にとらわれていたその人は、生命のない物質の中へ、闇の中へ、つまり悪魔自身の中へと引き込まれ、意識を喪失する。

いっぽう、聖なる魂の法則に同化して生きていた人の意識は、肉体から離れるときもはっきり目覚め、気づいている。物質の束縛を説かれて孤立から解放され、永遠の光である神に溶け込んでいく。

二つの正四面体が抱き合わさった形は、創造における二つの極の完璧なバランスを表している。休みなく動きつづける創造世界において、この神聖な均衡はすべての基本となり、内なる法則としてあらゆる形に作用し、物質の結晶化もこれに従って起こるのだ。

すでに見てきたように、物質の原初の形である立方体は神聖な正四面体を覆うようにできていて、正四面体の表面の正三角形は、立方体の三つの頂点を結ぶ断面でもある。人間もこれと同じで、その内なる存在には、聖なる<自己>に接する面がある。それゆえ人が神聖な存在を見いだすことができるのは、自分の中の内側のみであり、けっして外側の世界に見つかることはない。

人は外側のみに注意を向けていると、魂の法則によってしだいに精神的な檻に閉じ込められるようになってしまい、多くの痛みや苦しみをとおして自分の内に神性を見いだすまで、そこから抜け出すことができない。

正四面体とは、立方体=「地球、人間の生命法則」に含まれるものであり、
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「それゆえ人が神聖な存在を見いだすことができるのは、自分の中の内側のみであり、けっして外側の世界に見つかることはない」

とのことで、人間としての感情の大切さが、「イニシエーション」を読むとよく理解出来ます。

エリザベス・ハイチ氏は、第二次世界大戦後まもない1953年、56歳の時に「イニシエーション」を書きましたが、
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この「イニシエーション」には、現在、いろいろなバージョンで流布されているスピリチュアルな知識の大元があまねく記されており、
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また、戦争や災害、病氣など、それを体験するということが、

<自己>の選択により、あらかじめプログラミングされている場合があることがよく分ります。

未曾有の災害だった3.11も、そういったケースなのかもしれず、かつて、

「自分の周囲に、自分達の到底及び得ぬ尊敬すべきものが常に存在するといふ感情を持つてゐる」

と評された日本人は、「聖なる魂の法則に同化」する生き方をすることによって、地球の悪魔を一掃する役目があるのかもしれませんネ。

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