地球の気候に大きな影響を与える「成層圏準2年周期振動」というものがあり、
その「成層圏準2年周期振動」は、正しい期間的サイクルで変動を続けてきたのですが、
その規則正しい動きが「2015年から崩壊した」ことが、
「アメリカ地球物理学連合」の研究で明らかになったそうです。
<不可解な異常が成層圏の大気の流れの規則性を遮断している>
科学者たちは現在、赤道成層圏においての東風と西風の典型的な交互の流れの規則の偏差を観察している。これは、これまでおこなわれたことがなかった観測だ。
私たちが地球上で経験する気象は、一般的に対流圏で発生する。対流圏は高層大気の最も下にあたる場所だ。
しかし、地球の対流圏の上にある成層圏は、彼ら独自の風を生み出している。
今回の観測による新しい研究で、科学者たちは、信頼性の高い成層圏の風の規則に異常な妨害が起きていることを報告した。
この成層圏の風の規則は「準2年振動」として知られている。
これは、赤道上空の成層圏では赤道を中心とする南北対称な東風と西風が約1年交代で交互に現れる大気の規則で、強い西風で始まる準2年振動は、約1年かけて、これらの西風が徐々に弱まると、今度は西風と交代するように、東風が下部成層圏に高度に落としてくる。
このサイクルは、平均的に 28ヵ月周期で繰り返されるている。
準2年振動の各サイクルの時間的推移は、数か月程度の幅で変化することはあるが、全体としての規則性はこれまでの観測の中で、途切れることなくこのサイクルは推移していた。
ところが、今回の観測では、世界中のいくつかの赤道地点でラジオゾンデを用いたデータから科学者たちが発見したことは、今まで一度も途切れることなく続いていたこの準2年振動が、2015年に通常のパターンから逸脱し始めたことだった。
通常なら、西風の高度が下がり、それとシンクロするように風邪は弱くなり、東風が置き換わる必要があるが、2015年には、そのようにはならず、西風の高度が上に変化し、高高度の東風の下降を妨害しているような動きを見せたのだ。
これは、準2年振動の通常の動きとは違うものだった。
研究者たちは、この異常の原因を特定するために、風や温度のデータの分析を続行することを予定している。そして、これらの異常が、何らかの影響につながるかもしれない可能性についても検討する。
彼らのこの調査は 2015年から 2016年まで続いたエルニーニョ現象と、気候変動との関連についての調査も含まれる。
「成層圏準2年周期振動」って初耳な用語ですが、
本来なら地球の北半球を東西方向に向けて流れのが、「南北方向に流れる」という、
不可解な動きをしている「ジェット気流」とともに、
地球大気の循環サイクルが、大きな変化をしはじめているようです。
そんな中、日本では尋常ならぬ発生の仕方をしている台風が立て続けに来ており、
台風10号なんて、こんな「予測不能」な動きをしてました!
で、今は台風13号への警戒を気象庁は呼びかけていますが、
この時期に沖縄付近に台風発生ということ自体が不可解であり、
先の台風10号にしても、一つの台風が「日本、ロシア、中国、北朝鮮と連続して大きな影響を与える」というのは、前代未聞の出来事です。
つまり、宇宙的にみれは、成層圏という小さな枠組みの中で、
今まで、科学的に予測してきた規則が「崩壊」しているというのが現状であり、
今後の災害対策としては、情報だけを頼りにするのではなく、
3.11を予測した 松原照子さんがおっしゃる通り、
テレビやゲームに夢中になって「心を忘れた状態」になることに意識的になり、
「常に自分の心と一緒にいる」ことが大切で、
これからの時代は、自分の「カン=感」を開いていくことが一番大切になることを示唆する、2016年秋の台風ラッシュです。
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